ロサンゼルスの元市長が「5年以内に90%の州政府と地方行政が破綻する」


アメリカの州・地方行政の9割は財政破綻させる『ねずみ講』システム

アメリカ経済ニュースblog2012,7,23

http://uskeizai.com/article/282620321.html


先月末、人口規模で最大の地方自治体の破綻したストックトン市ですが、 その破綻原因は長年の放漫

財政だった。

ストックトン市のマネジャーであるBob Deis氏は、同市の財政の歴史は恐ろしいほど『ねずみ講』

のような類似性があるとしてしている。

ストックトン市は市公務員の多額の給与とベネフィットを約束。1990年代には将来の財源の見込みが

ないのに、退職者への福利厚生を改善する決定を続け、公務員退職者への支払いに多くの予算が割か

れるようになっていった。

将来の債務支払いを考えずに、自分らのベネフィットを最優先に支払いをする。 これ以上持たないと

なったときに突如、破綻することになる。


Pew Centerによると、全米の州・地方自治体の2010年度、公務員福利厚生の積立不足は1.4兆ドル

にもなる。その内、州政府が積み立てしているのは支払い義務総額のたったの5%に過ぎない。

不幸にもその支払いができる見込みなどなく、 政治によって公務員改革して『将来』のために対策を

するか、ストックトン市のように行き着くとこまでいって破綻するか、のどちらかだ。

ロサンゼルスの元市長が「5年以内に90%の州政府と地方行政が破綻する」といっているのように、自

分の身を守ることしか考えられない政治家と公務員では、もはや解決策はない。

政治家も公務員も「ねずみ講」の運営者で、こんなストックトン市の破綻は氷山の一角に過ぎない。


P.S. もちろん、アメリカだけではありません。日本の政府や年金システムも「ねずみ講」です。