オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎 | ■晴日の読書手帖■

オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

オーデュボンの祈り オーデュボンの祈り
伊坂幸太郎(いさか こうたろう)

新潮社 2003-11
売り上げランキング : 3,440
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools  

........................................................................................................................................................................... 

 

第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞(2000年)

先日また図書館に行ったのですが、現在読みたい本NO.1の「重力ピエロ」がまたまた貸出中・・・il||li _| ̄|○ il||li ということで、たまたま在庫のあった「オーデュボンの祈り」を先に借りてみた★ 
これがもう大ヒット!こんな面白い本があったなんて!

すごいよ、伊坂幸太郎!!
 
物語は、コンビニ強盗に失敗した伊藤が、未だ鎖国状態にある孤高の島「荻島」に辿り着くところから始まる。
そこには、不思議な人がたくさん登場する。反対の事しか喋らない画家。島のルールとして殺人を認められた桜。体重300キロを超えるウサギさん。そして、人の言葉を話すカカシの「優午」。
優午は何でも知っている。伊藤がこの島に来る事も知っていたし、未来の事も全て知っているのだ。
この島には、古くから伝わる言い伝えがある。『この島に足りないものは何だ?』優午は言った。『私はそれを知っています。けど、同時にそれが何かわからないのです。』
謎の言葉を残したまま、ある日、優午は殺されてしまう。
未来を知っている筈の優午は、何故誰にも助けを求めなかったのか。自分の未来は見えなかったのか?犯人は一体誰なのか?そして、この島に足りないものとは?
 
現代版おとぎの国とも呼べるこの島は、まず設定が面白いし、登場人物の台詞や比喩も、どこか奇抜で魅力的。これは何度読んでも飽きないと思う!!

   

メモ★★★★★