font-family:メイリオ;color:#333333;mso-font-kerning:0pt"> 痩せるためにランニングを始める人は多い。しかし走れば走るほど太りやすくなると驚きの警告をするのは医学博士の南雲吉則さん。



「例えば、マグロなどの回遊魚の身が赤いのは酸素を血流に載せて体の隅々まで送り込んでいるから。そして酸素と脂肪を有酸素運動により燃焼させ、持久力をつける。タイなどの沿岸魚の身が白いのは、普段は動かなくても獲物が近づくと瞬時に襲いかかるために、無酸素運動によりグリコーゲンという糖分を燃焼させているから。赤身は脂がのり、白身が甘いのはこのためです。



 人間も同じで、無酸素運動で走ることを繰り返せば、糖分は減りますが、減少した糖分を補おうと体は甘い物や炭水化物を欲し、結果、太りやすくなるのです。しかも重い体重のまま走るから腰やヒザを痛めやすく、心臓にも負担をかけます。心臓には生涯でカウントできる心拍数に上限があります。



 平均して約20億回。1分間の心拍数を50回とすれば、80歳前後まで。ほぼ平均寿命です。それなのに無理やり心拍数を上げてどうします?ウオーキングなどの有酸素運動なら効率よく脂肪を燃焼できます。しかも体の負担も少なく、長続きしやすい。健康維持の体力作りを目指すなら、歩くことです」