一次性免疫性血小板減少症の治療を一変させる可能性を持つmezagitamabの臨床第2b相試験の最新データの発表について



◇mezagitamab群において血小板数が迅速かつ持続的な改善を示し、最終投与(8週目)から16週目まで8週間持続1


◇mezagitamabの安全性と忍容性は概ね良好であり、新たな安全性シグナルの検出はなし1


◇当社は、一次性免疫性血小板減少症の患者さんを対象としたmezagitamabの国際共同臨床第3相試験を2024年度下期に開始予定



当社は、2024年6月22日(米国時間)、持続性もしくは慢性の一次性免疫性血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病:ITP)の患者さんを対象としたmezagitamab(TAK-079)の安全性、忍容性および有効性を評価する臨床第2b相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験の良好な結果を発表しましたのでお知らせします。


ITPは、血小板の破壊の亢進を特徴とする希少な免疫介在性出血性疾患で、血液中の血小板数の減少と消耗性出血の増加を引き起こします。これらのデータ(抄録番号LB01.1)は、タイ・バンコクで開催された第32回国際血栓止血学会(International Society on Thrombosis and Haemostasis Congress:ISTH)のLate-Breakthrough Sessionで発表されました。


当社は、ITP患者さんを対象としたmezagitamabの国際共同臨床第3相試験を2024年度下期に開始する予定です。




mezagitamabについて


mezagitamabは完全ヒト免疫グロブリンIgG1モノクローナル抗体(mAb)であり、CD38発現細胞(形質芽細胞、形質細胞、ナチュラルキラー細胞を含む)に高い親和性を有し、これらの細胞を減少させます。


mezagitamabによる治療は、血小板反応の迅速かつ持続的な改善をもたらすようデザインされており、通常、血小板数を正常な機能が得られるレベルまで回復させます。


mezagitamabはこれまでに、米国食品医薬品局(FDA)からITPの治療薬として希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)指定、慢性/持続性ITPの治療薬としてファストトラック指定を受けています。


mezagitamabは、どの医薬品規制当局からも使用が承認されていない治験薬です。





ITPについて


ITPは希少なIgG介在性自己免疫疾患であり、出血防止や止血を担う血液細胞である血小板(および/または巨核球)に対する自己抗体の発現によって部分的に引き起こされる疾患です。


血小板の(血小板産生障害の有無にかかわらず)破壊亢進を特徴とし、その結果、血小板数が減少し、出血のリスクが高まります。


出血のリスクが高まると、身体の衰弱(疲労や生活の質(QOL)の低下など)につながる可能性があり、重症例では生命が脅かされる場合もあります。




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武田薬品工業 6月24日