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神経変性疾患患者の末梢血白血球ミトコンドリア呼吸鎖超複合体形成は
疾患の進行と相関することを発見




東邦大学理学部生物学科の松本紋子准教授の研究グループと東邦大学医療センター佐倉病院脳神経内科の榊原隆次教授(研究当時)は、神経変性疾患であるアルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体型認知症患者の末梢血白血球において、エネルギー産生酵素であるミトコンドリア呼吸鎖超複合体形成が疾患の進行と相関することを発見しました。


 この研究成果は、2023年11月29日に雑誌「The Journal of Biochemistry」のオンライン版で公開され、印刷版の掲載号(2024年175巻3号)で表紙に選出されました。






発表のポイント

検出感度の低かった従来のミトコンドリア呼吸鎖複合体I(注1)活性検出法を改良して、白血球の呼吸鎖超複合体形成の解析を可能にし、神経変性疾患患者の末梢血白血球161検体を解析したところ、ミトコンドリア呼吸鎖超複合体形成が疾患の進行と相関することを発見しました。


本研究により、認知機能や運動機能障害を起こす神経変性疾患の発症メカニズム解明や早期診断に役立つバイオマーカーの開発が加速することが期待されます。



学校法人東邦大学 5月16日