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“想定をはるかに超える”ドクターヘリ要請…
災害派遣医療チーム=DMATとして2週間被災地で活動した救急医療のスペシャリストが直面した現実
(動画ニュース)
2/16(金) 18:24
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— RKB毎日放送NEWS📺 (@rkbnews4ch) 2024年2月16日
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🗣“想定をはるかに超える”ドクターヘリ要請…
災害派遣医療チーム=DMATとして2週間被災地で活動した
救急医療のスペシャリストが直面した現実
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文字起こし
元日に発生した能登半島地震から日で1か月半あまり。福岡の救急医療の最前線で診療する医師も災害派遣医療チーム=DMATの隊員として被災地に入り2週間にわたって医療支援に奮闘しました。
救急医療のスペシャリスト、それでも混乱する災害現場
久城正紀医師「空路で運ぶ患者は30人になりました。2人はドクターヘリで搬送は済んだので28人の搬送の依頼をさせていただいています。14人を消防ヘリで、14人を陸自のCH47で運ぶ形にしています」
消防や自衛隊などの前でヘリコプターでの患者搬送について説明する、済生会福岡総合病院救急救命センターの久城正紀医師。
石川県庁に設置された保健医療調整本部では、医療チームや消防、自衛隊、警察などが集まり関係機関のヘリを使って負傷者や入院患者を被災地の外に運ぶため空路搬送の調整を行っています。
震災の影響であらゆる地域で道路が寸断され空路搬送のニーズが高まる中、久城医師は本部で指揮を執りました。
久城正紀医師「深呼吸しましょう。そうです、そうです。どこか痛いとこありますか?」
2021年に済生会福岡総合病院に救急医として戻ってきた久城医師。それまでの7年間千葉県の病院でドクターヘリに乗りフライトドクターとして救急医療に携わりました。
久城正紀医師「ドクターヘリをやりつつ災害時にかなり早い段階から出動して活動するような施設でしたので。自然と自分の救急医療の延長で、災害活動に携わる機会がいただけた」
大規模災害時に、被災地の病院支援や負傷者の診療支援を行うDMATの隊員として、地震発生からわずか3日後の1月4日に石川県に入りました。しかし…
久城正紀医師「自衛隊さんがここで救助した人がいるので病院に運びたい。消防の方が例えば孤立集落で弱っている方がいるので病院に運びたい。そういう相談をいっぱい受けるんですね。駆け付けた状態の時は現場は最初大混乱しましたね」
予想をはるかに超える搬送依頼…経験の継承も課題
搬送を必要とする患者数が予想をはるかに超えたうえ、雪の影響でへリが飛べる時間は限られました。できるだけ多くの患者を運ぶためには、医療チーム、自衛隊、消防などの密な連携が必要不可欠だったといいます。
久城正紀医師「行先を見つけるだけなら病院にOKをもらえればいいですけど、まずヘリが降りられる場所を見つけないといけない。地理的なところを自衛隊さんと、病院に近くに降りれるとこはここだよね、と。普段ヘリポートではないグランドとかに降りますのでそこの安全の確認をしないといけないので、消防さんに協力しもらいます。そこから降りた後病院までに陸路で運ぶので消防さんの救急車とかDMATの車両とかそういった形になる」
震災発生直後は、緊急手術の必要な負傷者や、出産が必要な患者などを運びました。その後は、ライフラインである水や電気が長期間復旧せず、被災地内の病院の診療機能が低下したことで入院患者を運ぶミッションが増えていきました。久城医師は2週間にわたって空路搬送の調整に携わり、福岡に戻りましたが、大規模地震が起きた際に「医療現場の対応を円滑に進めるのは難しい」と話します。
久城正紀医師「実際に起きてすぐ動けるかってなると、やはり経験したことのないことがおきます。今回、我々が空路調整の大きいミッションをしたのが、東日本、熊本についで3回目になりますので、こういう経験をもとに訓練をしたり周知していくことをしないと、迅速な対応はやはり難しいと思います」
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