高知大学では、海洋由来の分子を用いてアルツハイマー病などの難病の早期診断・早期治療に挑む新規プロジェクトをスタートすることになりました

本プロジェクト推進のためのクラウドファンディングがオープンされましたのでご案内致します






まんがで解説!
本プロジェクトの概要について


























プロジェクト代表挨拶
 

はじめに、令和6年能登半島地震により被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。


私どもは高知大学の特色を生かした、世界初の「海洋医学・海洋医療」研究を推進しています。これは、海洋由来の生物資源や遺伝子資源等をツールとして臨床分野への応用(診断・治療への適用)の道を探るための試みです。

このたびその一環として、高知大学 医学部 脳神経内科学講座の松下拓也教授、高知大学 農林海洋科学部の長﨑慶三教授らとともに、「海洋医学」の力でアルツハイマー病の早期診断および早期治療を可能にするための革新的研究をスタートしました。そのための研究資金を獲得するため、クラウドファンデングに挑戦いたします。

認知症は、さまざまな原因により脳の神経細胞数が減少し記憶力や判断力をはじめとする認知機能が低下する病気であり、日常生活に大きな支障をもたらします。認知症の中で最も多いのがアルツハイマー病であり、脳内の異常なタンパク質の蓄積が脳神経細胞死を引き起こすと報告されています。

ごく最近、アルツハイマー病に対する新薬が登場し、その有効性が話題になりました。こうした薬剤を効果的に活用するためには病気を早期に、迅速かつ正確に診断できる検査手法の確立が必要です。私どもはこの課題を解決すべく本プロジェクトを立案しました。

この試みが成功すれば、原因タンパク質の産生や凝集を抑制する効果も期待できるため、治療応用の可能性も開けます。また、アルツハイマー病のみならず、悪性腫瘍などさまざまな病気の早期診断への応用も可能になると期待されます。

 
本プロジェクトは、高知県でも急増しているアルツハイマー病への対策構築だけでなく、高知大学発の「海洋医学・海洋医療」の発展においても重要な位置を占めています。皆様からのご寄附ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


令和6年1月29日

高知大学医学部附属病院 病院長

花﨑和弘




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高知大学医学部附属病院