HTBの番組「水曜どうでしょう」のテーマ曲を手がけた樋口了一さんが初めて映画に出演します。演じるのは難病と闘う主人公です。
 
「私は踊っているんだ」
 
「はぁ?なんだそれ」
 
「パーキンソン病にかかっています」
 

映画、『いまダンスをするのは誰だ?』


手の震えや姿勢を保つことが難しくなる「パーキンソン病」を患ったサラリーマンが、ダンスなどを通して人生に希望を見出していく物語です。演じるのが「ミュージシャン」の樋口了一さん。
 
HTBの番組「水曜どうでしょう」のテーマ曲を手がけたことでも知られています。

じつは、樋口さん自身もパーキンソン病の当事者です。
 

樋口了一さん)
「演技をしようと思っていなくても出てしまう症状というのはやはり自然なものだし、そういうのは出せるだろうなと思った」。
 
1000人に1人か2人しかいないとされる難病、パーキンソン病。体が思うように動かないまま挑んだ初めての演技。

 
樋口了一さん)
「キックしたりするときも変な形になったりする。足先
が」、「(撮影)期間中ずっと薬が効いているように飲むが、どうしても薬が効いていない場面もある。リアルさに貢献するんだったらいいかなと思って、あえて薬が効いていない状態でもやっていた。それが一番大変だった」。
 

先月、東京での上映会では「どうでしょうファミリー」への思いを話していました。
 
(Qこれで水曜どうでしょうファミリー全員が俳優デビューということを(X・旧Twitterで)報告されていましたが?)
 
樋口了一さん)
「そうなりましたね。巧みな彼らに私もようやく少しは追いつけたかなという感じがする」。
 
映画を通して伝えたいことがあります。
 
樋口了一さん)
「上手くいかなかったとしても向き合って乗り越えようと頑張った全ての人にとって、その人たちのエンディングは100%ハッピーエンディングだと思うんですよ」。
 

映画を見た人)
「自分の気持ち一つでどういう風に生きていくか変えられるんだと思った」。
 

映画を見たパーキンソン病の患者)
「できるときにはあんなにすごい演技もできるんだよということを見せてくれたので、パーキンソン病の方にとっては希望になったと思った」。
 

樋口了一さん)
「同じ病気の方にももちろん見てもらいたいがそれ以外の普通に生きている方にも何か感じてもらえるものがあると思う」。
 

映画「いまダンスをするのは誰だ?」は札幌・狸小路の「サツゲキ」で10日から上映されています。

11日午前の上映後には樋口了一さんが舞台挨拶を行うことになっています。
 
 
 
 北海道ニュース 11月10日
 

 

 







いまダンスをするのは誰だ?公式サイト