神経科学の既成概念をくつがえす新たな中枢デリバリー技術の作用機序を解明
~経鼻投与された神経ペプチド誘導体が神経細胞を乗り継ぎ脳へ移行する~
研究の要旨とポイント
・抗うつ薬など中枢神経系疾患治療薬の開発では、薬剤を作用部位である中枢神経に効率よく送達する技術が求められています。
・本研究グループが開発した新規の神経ペプチド誘導体「PAS-CPP-GLP-2」は、経鼻投与されると、鼻腔から三叉神経を介して、神経細胞を乗り継ぎ中枢神経へと効率よく移行することがわかりました。
・この技術は、治療抵抗性うつ病だけでなく、いまだ治療法が確立されていないアルツハイマー病など神経変性疾患の治療にも応用が期待されます。
東京理科大学 11月14日