成人で最も頻度の高い筋ジストロフィー症の「筋強直性ジストロフィー」の治験の状況や治験直前の治療薬などについて報告するオンラインセミナーが、6月25日午前9時から開かれる。

 今年は6月に13回目となる国際筋強直性ジストロフィー会議が大阪で開かれる。この会議に合わせて、NPO法人「筋強直性ジストロフィー患者会」が一般市民に向けて企画した。

 日本や世界で治験が計画されている治療薬候補の概要や、装着型サイボーグHALを使った運動療法などについて、企業や大学の研究者らが講演する。

 日本語と英語の逐次通訳があり、どちらの言語でも質問ができる。

 筋強直性ジストロフィーは、19番目の染色体にある遺伝子の繰り返し配列が長くなることが原因で、国内では人口10万人あたり7人程度の割合で発症するとされている。

 手を握ったあとに開きにくくなったり、ペットボトルのふたが開けられなくなったり、かむ力やのみ込む力が落ちたりする。

他にも、白内障や不整脈、日中に眠くなるなどの症状がある。

 根治的な治療法はないが、近年、さまざまな製薬企業や研究者がこの病気の治療薬の開発に取り組んでいる。今回のセミナーでは、日本発の技術についても解説がある。


 申し込みは患者会のHPで
 




朝日新聞デジタル 5月25日 より