ヴェルディのある幸せ -50ページ目
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戸田和幸選手 加入のお知らせ

前から噂はいろいろ出ていたので来るかもしれないとは思っていましたが、天皇杯で自信をつけただろう若手との新たなハーモニーが楽しみです。


こんな布陣を見てみたい。
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    森本  平本

    小林  小林

     林  戸田

相馬  李  米山  山田

       高木
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個人的にはこんな4-4-2を見てみたい。

2トップやDFは他の選手でも可。

中盤は戸田のワンボランチでダイヤモンドでも可。

中盤の4人と両サイドと2トップがシュートパスをバシバシつなぎながら相手を切り崩す、そんな光景が見てみたい。今のヴェルディの基本は3バックですが、4バックで両サイドがガンガン上がる攻撃的なチームが見たいです。優勝とかは、いいや(笑)。

ヴェルディの歴史

ふと気になってJリーグ開幕以来のヴェルディの歴史を公式ページを参考に振り返ってみました。

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1993 松木安太郎監督就任 

 Jリーグサントリーシリーズ2位(12勝6敗)

 Jリーグニコスシリーズ優勝(16勝2敗)

 Jリーグサントリーチャンピオンシップ優勝

 Jリーグヤマザキナビスコ杯優勝


1994 松木監督続投

 Jリーグサントリーシリーズ4位(14勝8敗)

 Jリーグニコスシリーズ優勝(17勝5敗)

 Jリーグサントリーチャンピオンシップ優勝

 Jリーグヤマザキナビスコ杯優勝


1995 ネルシーニョ監督就任

 Jリーグサントリーシリーズ2位(16勝10敗)

 Jリーグニコスシリーズ優勝(19勝7敗)


1996 5月、レオン(ブラジル)監督就任

 Jリーグ7位(19勝11敗)

 Jリーグヤマザキナビスコ杯準優勝

 天皇杯優勝


1997 加藤久監督就任 6月、エスピノーザ(ブラジル)監督就任 12月、川勝良一監督就任

 Jリーグ1stステージ16位(4勝12敗)

 Jリーグ2ndステージ12位(6勝10敗)


1998 ニカノール監督就任 9月、川勝良一監督就任

 Jリーグ1stステージ6位(10勝7敗)

 Jリーグ2ndステージ17位(3勝14敗)


1999 李国秀総監督就任、松永英機監督就任

 Jリーグ1stステージ2位(11勝3敗1分)

 Jリーグ2ndステージ10位(6勝8敗1分)


2000 張外龍監督就任

 Jリーグ1stステージ9位(7勝7敗1分)

 Jリーグ2ndステージ10位(5勝7敗3分)


2001 松木安太郎監督就任、7月、小見幸隆監督就任

 Jリーグ1stステージ16位(4勝11敗0分)

 Jリーグ2ndステージ 9位(6勝7敗2分)

 * 最終節の東京ダービーでJ2降格圏を脱出


2002 ロリ監督就任

 Jリーグ1stステージ12位(5勝9敗1分)

 Jリーグ2ndステージ 4位(8勝5敗2分)


2003 ロリ監督、6月、アルディレス監督就任

 Jリーグ1stステージ10位(6勝8敗1分)

 Jリーグ2ndステージ 9位(5勝4敗6分)


2004 アルディレス監督続投 

 Jリーグ1stステージ 9位(5勝6敗4分)

 Jリーグ2ndステージ 9位(6勝7敗2分)

 天皇杯優勝
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今まであまり振り返りたくなかったヴェルディの歴史なのですが、今回のタイトル獲得を機に振り返ってみるとクラブの迷走状態が非常に良く分かります。今となっては顔さえ思い出せない監督もいます。

まず2シーズン同じ監督で戦ったのが、1993、1994シーズンだけで、表面上松木監督ですが実質的に指揮をとっていたのは現名古屋監督のネルシーニョコーチでした。ネルシーニョさんとして見ると、1993の後半から1994、1995と2年半の長期政権です。

しかし、それ以降は見るも無残な方向性ゼロの迷走を繰り返し、2シーズンをまるまる同じ監督で戦ったことが一度もありません。2005もアルディレス監督でいくとすれば、ネルシーニョ監督以来の長期政権となります。まあ、ヴェルディとしての長期なだけで、アーセナルのベンゲル監督のような長さではありませんが。


それにしても、あらためて振り返ってみると、これではチームの継続的強化など望めるはずもありませんね。結果がでなければ解任の憂き目に遭うのがプロ監督の常だとしても、もう少しクラブとしての強化の方向性というか計画性がないとチームの成長など無理な話です。

今回の天皇杯優勝を受けて、選手が口々に過去の黄金時代と比べられて悔しかったと語っていますが、これは選手の責任というより、クラブの問題ですよね。

天皇杯決勝 東京ヴェルディ - 磐田

国立競技場に行ってきました。

昨日の雪が足元にかなり残っているスタンドは寒かったけれど、試合は熱かった。12月の半ばから風邪を引いていて体調があまり良くない中、今日の試合は行こうどうか、かなり悩みました。社会人としての冷静な判断は自宅でテレビ観戦しろと言っていますが、ヴェルディのサポとしてのもう1人の自分はこんなチャンスを逃すなんてあり得ないと言っています。結局のところ妥協案として午前中の女子の試合はあきらめて、試合開始直前に国立に着き、スタンドにいる時間が最短になるようにして出かけました。


座席はバックスタンドホーム側、21入口後段でなかなか良いポジションです。前半はヴェルディの攻撃、後半はヴェルディの守備が良く見えそうです。

試合開始からヴェルディの勢いが感じられます。中盤でのボールまわしは互角に感じられますが、ゴール前の攻撃のスピードはヴェルディの方があるように見えました。磐田もショートパスをつないでヴェルディ陣内に攻め込みますがゴール前の迫力に欠け、磐田が先制するとしたらミドルシュートかセットプレーだろうと感じていました。

一方のヴェルディもショートパスを小気味良くつなぎ、平本、飯尾の2トップや相馬、山田卓の両サイドの選手がよく攻撃に絡み、チャンスを立て続けに作ります。しかし、最初のチャンスはオフサイド、次に右からのクロスに平本選手の右足ボレーはゴールマウスの上に、左からのFKからのチャンスは決定的でしたが平本選手のヘディングは叩きつけすぎてワンバウンドしてマウスの上に外してしまいます。ヴェルディがチャンスを外し続けて磐田に流れが傾くかと思っていた前半35分、右からのセットプレーをニアで平本選手がそらしたボールがポストに当たり、跳ね返ったボールを詰めていた飯尾選手が蹴りこんで欲しかった先制点が入りました。若さと勢いで奪った先制点ですね。


しかし、その若さと勢いが今度は裏目に出てしまいます。試合前に主審が柏原と出ていた時から嫌な予感はしていたのですが、今のヴェルディの選手たちにとっては、ほとんど全員が初タイトルともいうべきこのビッグチャンスに燃える若い選手たちは、熱いプレーの連続で立て続けにイエローカードをもらってしまいます。その結果前半終了間際の44分、小林慶選手が2枚目のイエローで退場となってしまいます。前半は残り時間が少なかったのでそのままの形でヴェルディが1点差のままハーフタイムをむかえました。


スタジアム観戦ですので、それまでのファウルがイエローカードに値するファウルかどうか細かいところまでは見えませんでしたが、主審の柏原さんには試合を裁く意識が強すぎて試合を選手と一緒に作る意識はまったく感じられませんでした。

確かに経験豊富な磐田の選手は試合を通じて1枚しかイエローカードをもらっていませんが、若さゆえの勢いに余る若い選手たちを笑ってなだめて落ち着かせるぐらいの余裕を持った審判に笛を吹いてもらいたかったですね。

この他にも明らかなファウルがあってもそのまま流せばチャンスになるプレーを笛で止めてしまったり、磐田がPKゲットという場面でかなり遠くにいたりと、試合を通じて主審の下手さが目立ってしまったのは残念です。

まあ、ヴェルディサイドから見たら、小林慶選手の退場と後半のあわやPKかというプレーを見逃してくれたことでチャラって感じですけどね。


後半のヴェルディは先制点の飯尾選手に代えて柳沢選手を右サイドに投入し、山田卓選手を中央にずらして退場の分を2トップから1トップに修正します。磐田は中山選手を後半開始から投入してキックオフです。前半終了間際のヴェルディの退場でもう試合の流れはリードして一人少ないヴェルディが後半45分間磐田の攻撃を凌げるかどうか、そして少ないチャンスをカウンターかセットプレーで突き放せるかどうかだと思っていましたが、その通り磐田がボールを回してチャンスをうかがい、その攻撃をヴェルディの守備が弾き返しますがこぼれはみんな磐田の選手が拾って二次攻撃、三次攻撃という展開が続きました。


そんな展開の後半8分、突然に試合が動きました。センターサークル付近で磐田の選手からボールを奪った平本選手がドリブルで磐田の守備を切り裂き、左足で確実に決めて2点差とします。追加点が入るならカウンターかセットプレーからと思っていましたが、磐田のあっけないミスから入るとは驚きです。平本選手のドリブルも凄かったのですが、磐田の守備陣も中のシュートコースを消すために平本に左足で打てるコースを空けてしまったのは失敗でしたね。右足で打たせておけば外したかもしれないのに、平本選手の左足は強力ですよ。


これでさらに点を取るしかなくなった磐田は後半20分に川口選手、27分に藤田選手と投入しましたが、ヴェルディサポから見ても選手交代が遅く感じました。特に藤田選手をあそこまで温存してしまったのはどうなのだろう。2点リードした段階で私が感じていたことは、引いて守るヴェルディに対して藤田選手を出されたら嫌だなという気持ちでした。ところが残り時間15分で出してくるのですから、交代の遅さは本当に助かりました。


GK高木義成選手の大活躍などで何とか磐田の猛攻を凌いでいたヴェルディですが、藤田選手投入直後の後半32分ゴール前の混戦から西選手に押し込まれてしまいました。残り時間15分で1点差、1人少ない状況でしたが、何となくヴェルディはこのまま逃げ切れると感じていました。不思議な感じ方なのですが、GKの高木選手が当たりまくっていたことと、磐田のシュートがマウスに嫌われているように感じていたこと、1点取られてもヴェルディの守備が慌てていなかったこと。そんな理由で逃げ切れるかなと。

でも、実際には磐田の猛攻を受けて、ヴェルディの選手は自陣に釘付け状態だったのですが。高木選手の体を張ったスーパーセーブもあり、8年ぶりのタイトルを奪取しました。


長かった無冠の時代、低迷の時代を乗り越えて8年ぶりのタイトルです。今シーズンのヴェルディは決して強いとは感じなかったけれど、いい若手が出てきたと感じていました。天皇杯に入ってからは李康珍選手を含めた若い選手だけで、純アジアチームで戦ってきました。若い選手が勢いに乗った強さ、自信を持った強さ、そんな強さを感じた天皇杯でした。これでヴェルディの黄金時代が来るとは思いませんが、Jリーグ設立直後の注目クラブだった時代から、低迷期を経て再びジャンプアップできる準備は整ったと思います。来シーズンのヴェルディの戦いが非常に楽しみですが、まずは天皇杯チャンピオンのタイトル獲得を喜びましょう。

やったぜ、ヴェルディ!!

   8年ぶりのタイトルだっ!!
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