吹き下ろす風
- 塚田 忠正
- 吹き下ろす風―故郷の山と恩師が甦らせた人生の光輝
図書館の新着書籍の棚においてあったので、たまにはこんなのも読んでみようかなと思って、借りてみました。
この本は、著者の人生について、著者自身の言葉で書かれた自分史です。
この本のキーワードは、『恩師』と『吃音』。
著者の恩師は、ダウンバースト(下降噴流)を発見した、世界的に有名な科学者。
著者は、この恩師から多大な影響を受けました。
勉強や仕事、生き方、そして著者を長年苦しめてきた吃音からの解放。
著者は吃音で、長年、苦悩することになります。
学校の先生になり、人前で話す職業についてからも、どもらないようにいろいろと工夫し、克服しようと四苦八苦します。
しかし、治らない。
いろいろな方法を試すものの、結局改善されずに元の状態に戻ってしまう。
そうやって年を重ね、定年間際になったとき、恩師の言葉を思い出す。
その言葉は、恩師を世界的な地位に押し上げた『吹き下ろす風』にたとえた言葉。
その言葉を思い出した著者は、恩師がダウンバーストを発見するきっかけとなった山に登ることを思いつきます。
そして実際に山を登り、長年苦しめられていた吃音について、真正面から立ち向かうことを決意します。
それをきっかけに、著者は吃音を克服できました。
その人がいろいろな経験を積んでいき、自らの言葉で綴る。
その人の人生が詰まった『自分史』というのもなかなか面白いと思いました。