史上最短で、東証二部に上場する方法。 | Liberty Sword

史上最短で、東証二部に上場する方法。

野尻 佳孝
史上最短で、東証二部に上場する方法。
★★★★☆

テイクアンドギヴ・ニーズという会社名と、その社長である野尻さんの名前は、よく雑誌などで見かけていたので、どういう人なのか興味があり、いつかこの本を読もうと思っていました。
そんな折、このブログに訪れてくれたほうそうきょくちょう が、この本も面白いと書き込みをくれました。
それならばということで、この本を買ってみました。

テイクアンドギヴ・ニーズ社長、野尻佳孝。
この本は、野尻さんとは一体どのような人物かを示してくれます。
今までいくつかの社長自身が執筆した本を読んできましたが、少年期の話は野尻さんが一番インパクトがありました。
小学校の頃はガキ大将。いろいろ悪さをしたようですが、あるときを境にクラス全員、いや学校全体から無視という憂き目に。
それまでの行為から、当然の報いだったのかもしれません。
このことで力では人はついてこないことを知ったといいます。
中学にあがると、周りの環境は一変。周りの生徒の裕福ぶりにカルチャーショックを受けることになります。
高校生になると、裕福な友人たちと六本木にくりだしたりしたようです。
しかし大人たちによって作り上げられた世界に満足できず、自分たちの世界を求め渋谷に行くようになります。
その渋谷で、知り合いの店のスタジャンを売ることに。
スタジャンを1枚売るごとに1万円程度のマージンをもらうという約束をし、売込みを開始。
その当時はやっていたバンドにあこがれる若者を中心に爆発的に買われることになります。
最終的に1000万円以上が野尻さんの手元に入ったそうです。
高校生で大金を稼ぎ、さらにチーマーという文化を作り上げたその行動力はすごいの一言ではすまないでしょう。

・・・今の僕は高校生に負けているということか _| ̄|○
確かに大金を作り出したこともすごいけど、やっぱり一つの文化を創ったというほうがすごい。それを一人の高校生が行ったというのですから驚きです。

大学時代、同世代の活躍ぶりを見て、自分も起業をして社会で活躍したいと思い立ちます。
就職活動のときは、起業することを目標におき、そのために将来の出資先となりえる社長たちと接する機会が多くありそうな職業につき、以降はその負けん気で次々と目標を達成していきます。
テイクアンドギヴ・ニーズの設立そしてナスダック上場と、それまでの間色々と苦労がありながらも順調に会社は成長していき、史上最短で東証二部上場。

現在騒がれている若手社長はほとんどIT業界の人たちですが、野尻さんはブライダル業界です。
IT業界がもてはやされる中、ホテルなどがシェアを占めていたブライダル業界に、ハウスウェディングという新しい風をおこし、史上最短で東証二部上場まで登りつめたその経営手腕はどんなものなのでしょうか。
タイトルに「史上最短で東証二部上場」とありますが、文中ではそのあたりの話はいやにあっさり書かれていて、「え、こんなもん?」と正直思いました。
会社設立当初の経費節減のための苦労話とか、経営哲学も興味深く読むことができましたが、やっぱり読んでいて面白かったのは学生時代でした。

新しいことをなすにはやはりこういう破天荒な人でないと駄目なんでしょうかね。
どの本を読んでも、「自分は特別ではない。具体的に目標を持って行動しただけだ。」的な話が書かれていますが、やはり特別な能力というか、人とは違うものの考え方があるように思えます。
「1万円を元手に5000万円の売上を上げることができるか?」
テイクアンドギヴ・ニーズの社員たちなら全員達成することができるといいます。
読み物としてはかなり面白いと思いました。が、アイディアを出すことがすごく苦手な、ごく普通の人生を送ってきた僕には到底及ばないのかな、とも思ってしまう本でもありました。