第十一話 出征
お父さんの出征の翌日 お父さんとお風呂に入りました
「ワッハッハッハハッハ。みんな笑ってみな。おっかないのが逃げちゃうから」
タツオ大声で笑ってみせた
サツキもメイも お父さんが精一杯強がって 二人を心配させまいとしてる事は
わかっていました
「お父さんは絶対大丈夫だからね
メイがトトロに頼んでるから 「お父さんを守って」って
メイは
塚森の巨大なクスノキにつながる二人しか知らない秘密の場所へ
トトロに連れられて 再びやってきたのでした
そこには 不思議な猿のような顔をした大きなシカが
メイをじっと見つめていました 「あのシカさんは❔」
トトロは答えた
「あの方はシシガミ様と言って 全ての生命の生と死を司る 森の神様さ
全て生命を慈しみ守り戦う者をシシガミ様は必ず守る」
「じゃあ お父さんも守ってくれるの❓」
「タツオが自分の生命の底力を信じ続けるかぎりな
私も黒スケも 君の曾祖母さんの強い祈りの力で
この世界にやってこれた 本当に悲しい事だけど
今この国は大地や自然の神々の力を悪用して都合よく利用して
民衆を操り 戦争をしている
厳しい罰は免れない そして勝手に神にされている
天皇 彼は人間だ 勝手に神にされて彼も本当に気の毒だ」
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大日本婦人会にが集まり 日の丸の旗を振り
「万歳 万歳」と叫び
「お国ために立派に生命を捧げてまいります」と
心にもない事を言わされてました
「なぁ サツキ おのオバハン達は最悪だな 自分の夫や子供が
戦争に行って死んでいくのに 何が万歳だ 俺は頭にきたぞ 暴れてやろうか?」
お父さんは神妙な顔をして 歩調を合わせていました お母さんは来ませんでした
お母さんと 勘太くんの家族は国防婦人会に反対して 村八分にされていたのでした
「あの 非国民の旦那もようやく腹を決めたんだね」っと
婦人会のおばさんの声が聞こえて来ました
「ねぇ もう一人のくろちゃんは お父さんの髪の中にいるの」
「ああ 心配するな どれだけ離れてようが親父さんの視界は俺の視界になってるからな
これは量子テレポートの応用なんだが まぁそれは今はいいか」
トトロも親父さんの肩に座ってるな」
お父さんや兵隊さん達の無事を祈りながら 長い長い一日が終わりました
「欲しがりません勝つまでは」
