合気道において。

 

受け:攻撃をして技をかけられる側。

 

取り:攻撃を捌いて技をかける側。

 

 

前回の稽古での貴重な体験。

 

受けが本気で攻撃してきた。

 

ここで、受け・取りの技量の差が出る。

 

受けの技量が「取り(私)」の技量より低ければ「捌いて技をかける」事は可能だった。

 

しかし、技量の高い受けに攻撃されると攻撃に対しての捌きもろくにさせて貰えず

 

二次攻撃を防ぐのに精いっぱいなのだ。

 

つまり、技量の高い高段者は、「取り」の技量に合わせて攻撃の強さを加減しているとも言える。

 

勿論、見下しているわけでなく、相手に応じて少しずつ加減をしなくなる。

 

私にしてみれば「出来た」「ちょっと難儀したけれど出来た」「全く崩せなかった」と

 

順を追って体験していたことになる。

 

技をかけられるか かからないか。

 

自分の軸が崩れている時。正しい半身が出来ていない時。重心が高い時。

 

稽古中にこの三つまでは気が付いた。

 

それを踏まえて、同じ攻撃を捌いてみる。

 

三つ全部体現できる器ではないので、とりあえず「軸」だけは崩れないよう意識する。

 

崩せた!

 

相手が加減したのではなく 相手の体幹がガクッと崩れた。

 

そして技をかける事が出来た。

 

(この時の私の心は「今の動きをリプレイして覚えよう」としていた。)

 

こういう体験をさせていただき気づきを引き出して頂ける稽古に感謝する。

 

有難いことだ。気長くこちらの成長を待ち、すかさず次の段階への導きを与えてくれる。

 

技量の少ない者にとって、師範の投げかけられる「問い・きっかけ」に気づかなければ

 

自分の成長に気づかず、進歩も出来なのではないか・・・

 

 

 

 

 

 

軸が有り、前に傾斜していない。

 

手首の軸と膝の軸が揃っている。

 

柄物に気を取られていない。

 

相手全体を見ている。

 

 

 

覚えているうちに 稽古の記憶を留めよう。

 

次に続きます。