現在、私は石川県珠洲市で復興工事に携わっています。
現場に来てまず目に入るのは、
未だにひび割れたままの港、
歪んだ道路、
そして、手つかずのまま残されている場所の数々です。
もちろん、「復興は進んでいる」と、前知事も現職の珠洲市長も言っています。
確かに、全く何もやっていないわけではない。
しかし、現場で働く人間として正直に言えば、
“圧倒的に追いついていない”
これが実感です。
私は福島県で、原発事故後の除染や復興工事にも携わってきました。
今回は能登半島のうち最も先端にある珠洲市にて、建設会社の取締役・1級土木施工管理技士として乗り込みました。
復興というものがどれほど困難で、
どれほど時間と人と物流を必要とするのか、
少しは理解しているつもりです。
珠洲市は能登半島の先端部にあります。
かつては新潟との海路もあったそうですが、
現在は物流が極めて不便です。
建設資材を運ぶにも、
富山を回り、長距離を陸送しなければならない。
結果として、
資材価格は高騰し、作業員宿舎も不足し、「工事をやりたくてもできない」
そんな状況が生まれています。
実際、SNSだけでなく、
現場でも何度も聞きました。
「泊まる場所がない」
「ホテル代が高すぎる」
「材料が入ってこない」
だから今、
我々は作業員宿舎の整備にも関わっています。
ですが、
宿舎だけ整えても、
資材がなければ復興は進まない。
ならば港をもっと活用できないのか。
海上輸送を強化できないのか。
そう考えるのですが、
そこには既得権益や物流構造、
様々な問題も絡んできます。
結局、政治が本気で動かなければ解決できない問題なのだと思います。
今回の珠洲市長選挙では、
私は浦秀一さんを支援しています。
理由は単純です。
珠洲市議会議員として、
復興住宅の問題などを真正面から追及してきたからです。
「やります」
「進めています」
そう言うだけなら誰でもできる。
実際、言うだけでした。
しかし、
現場を見て、
問題点を直視し、
具体的に動く政治でなければ、
地方は守れません。
珠洲市は、
かつて3万人いた人口が、
今は9000人ほどになっています。
このまま、
「人が減るから仕方ない」
「端の地域だから後回し」
「港湾だからあとでいい」
そんな空気になってしまえば、
日本の地方は次々に消えていくでしょう。
私は、
日本を守るというのは、
人口の多い都市部だけを守ることではないと思っています。
能登半島の先端のような、不便で、人口が少なく、それでも人が暮らしてきた場所を守ること。
そこにこそ、
本当の国土保全や安全保障の意味があるのではないでしょうか。
福島も、
能登も、
現場に来なければ見えない現実があります。
だから私は、
これからも現場から発信を続けます。














