長野市末広町の支援者に捧ぐ
「政治の役割は大きくふたつあります。一つは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」これは俳優の菅原文太さんが亡くなった2014年11月28日 の少し前11月1日沖縄市長選挙での応援演説で述べた晩年のメッセージです。
この言葉を知ったのは今年の6月頃ですが、私も今県議会議員としての活動以外に、小さなことですがこの言葉通りの二つのことに取り組んでいます。
国民を飢えさせないこと。県議ですから、県民を飢えさせないこと。今年2月2日の地元紙「千葉日報」に、一日一食の高校生が県内にいるとのこと。また一日二食でもやしだけの日もある高校生もいるとのこと。高校生が母子家庭ならば、母親も当然一日一食であり、兄弟がいれば兄弟も一日一食の可能性が大きい。栄養不足で体力が弱り、コロナやインフルエンザに罹れば死ぬ可能性すらあります。母子共に生存権が脅かされていると言わなければなりません。
だけど県は十分な対応をしようとはしません。確かに生存権の保障は国・県・市の連帯責任かもしれませんが、国や市町村が動かないから、県も動かなくてよいことにはなりません。県には高すぎる知事と議員の報酬や、贅沢で無駄な議員の海外視察があるからです。小池百合子東京都知事は就任時から報酬を半減し、都議会も合わせて今年改選前までは報酬を2割削減していました。また、県議の海外視察を廃止すれば、子ども食堂やフードバンクなどの貧困救済費を倍に増額できます。海外調査が本当に必要なら年480万円も出ている政務活動費で行けるのですから。
また国会議員の海外視察にも、毎年5億円計上されていますが、観光旅行だと言う参加議員の声もあります。そこで、同じく廃止して貧困救済に回し、海外調査が本当に必要ならば毎月100万円、年1200万円給付されている旧文通費、調査研究広報滞在費を充て、領収書と調査報告書を公開すべきです。
ということで、知事や議員の期末手当増額に反対するとともに、県議の海外視察費用の一部返還請求を知事に求める住民訴訟を、今年6月に提起しました。その後、千葉県市民オンブズマン連絡会議が、7月にやはり旅費の返還請求を千葉地裁に提起してくれ、10月からは、共同訴訟参加人として、一緒に活動することになりました。返還請求額は私の方が多いのですが、証拠理由はオンブズマンの方が詳しく、頼もしい限りで勝訴の可能性が出てきたと思います。
なお、今年度の海外視察はカナダの予定でしたが、私どもが住民訴訟を提起したためか希望者が自民党の3人だけだったため、最少催行人数の5人に達せず中止になりました。そして、12月議会で今年度は実施しないことが決定されています。そこで、議会最終日、知事らが恒例の各会派に挨拶回りするのをとらえて、今年度不用額となった海外視察予算を、子ども食堂やフードバンクなどの貧困救済に回して、2月の補正予算に計上するよう要望致しました。知事の対応が注目されます。
