ABB日本ベーレー、日本市場でVPPソリューションを本格展開


ABB日本ベーレーとは、電力、一般産業、交通、インフラの各分野で世界最先端の技術を誇るABBグループの中の1つのことです。

VPPというのは、バーチャルパワープラントの略称で、各家々で発電している太陽光発電や、風力発電などといった比較的小さなエネルギー源をいくつもとりまとめて、まるで一つの発電所のように制御する仮想の発電所のことをいいます。

VPPを行うことのメリットは主に費用削減 災害対策 環境対策 の3つあげられます。

費用削減が何故できるのかというと、まず1つに、段階はありますが火力発電所や原子力発電所などの大規模発電所の創設、運営の必要がなくなるからです。それについで遠隔からの送電線も不必要になります。2つ目には、近くから電気を引っ張ってこれるため、送電線で消費される電力が減るからです。例えば、東京のひとが電気を使うときにわざわざ福島から電気をおくるのと隣の人からおくるのとでは消費電力が大きく変わって来ます。そのため、費用削減の削減につながります。

災害対策は福島原子力発電所のような事故が起こったときに現代の生活必需品である電気がとまってしまいます。しかしVPPが行われていれば、たとえ発電所が火事で燃えたとしても、周りの家から、周りの家が火事でもえたとしても、また別のところからひっぱってこれます。このため、災害時にも電気を供給することができるのです。

環境対策は、VPPが進むことでクリーンな発電を促すことが可能だからです。それは先ほども述べたように、送電コストが下がるなどのことで効率的に身近なクリーンな電気が使えるようになるからです。

そんなBPPにABBグループのABB日本ベーレー(静岡県伊豆の国市)は2018年3月8日、バーチャルパワープラント(VPP)向けソリューション「ABB Ability Virtual Power Pools」を日本市場向けに展開すると発表した。分散電源の統合管理と最適化、発電量予測、電力取引市場との連携など、VPPの構築に必要なさまざまなアプリケーションを提供するとしている。
また、ABBでは、これまで欧州8カ国に点在する5140以上の電源ユニットを統合し、規模にして約4000MW相当のVPPを構築した実績がある。

このため近い将来VPPは間違いなく普及すると考えられる。そして、日本の電気エネルギーに関する問題は先にあげたとおり、多くが改善に向かっていくはずだ。それをより早く的確に発展させるために我々はIoTと呼ばれるあらゆる物がインターネットを通じてつながることによって実現する新たなサービス、ビジネスモデルをより普及させることが大事になってくるはずだ。