2017年中国でのEC取引11.7%増 商品・サービスが好調の背景とこれからの考察


そもそもEC取引というのは
「Electronic Commerce 」のことで電子商取引を指す。
大きく分けて3つあり、
企業同士の取引(B to B)
企業と消費者間の取引(B to C)
消費者間のオンラインオークションなどでの取引(C to C)

さて、中国でのEC取引急拡大の契機となったのは、中国最大の企業間電子商取引(BtoB)の会社、アリババ・グループが14年に消費者向けの電子商取引(BtoC)のモール「天猫国際」を開設したことが大きいと考える。
「天猫国際」は越境ECと呼ばれる中国人消費者がインターネットを通じて海外製の商品を購入し、その商品が国外から配送されている取引のことを指し、現在世界各国の企業との取引を行なっている。これをきっかけに企業のネットを利用した経営の水準が向上を続けている。

その結果、ソフトウェアが動作するための土台として機能するプラットフォームを制作する企業が急速な発展を遂げ、取引額が前年比の二倍になったところもある。

そもそも中国でEC取引が盛んな理由は、中国国民による中国製品の不信感と現金を使わない決済方法が進んでいるからということが大きい。そのため、EC市場が大きくなる土壌をもともともっていたと考えられる。

今後、ますます市場の拡大が予測される中国EC取引市場の越境ECで日本の商品を売るために大事になってくるのは、訪日した中国人が越境ECを使って中国国内から日本製品をリピート購入させること。それができれば評判が高まり、訪日経験のない中国人すら購入が増え、市場の拡大につながるはずだ。