もともと、父親がクラッシック音楽が大好きだったので、小さい頃からコンサートなどに連れていかれましたが、全く興味がありませんでした。
20歳の頃、大学受験前日に交通事故に遭い、3ヶ月入院している時にあまりにも暇でクラッシック音楽を聴いていました。
ラジオでトスカニーニライブラリーというものがやっており、初めて、ハイフェツというバイオリニストと共演したベートーベンのバイオリン協奏曲を聴いて、耳を疑いました。
今まで聴いていた、甘ったるい、眠くなるような音楽とは全く違ったのです。
ハイフェツもさることながら、トスカニーニの力強く、全く妥協せず、感傷的にならない音楽の虜になりました。
年齢とともに他の指揮者の演奏も、許容できるようになりましたが、今でも変わらず、トスカニーニの力強く筋肉質的な音楽が大好きで、他の演奏は甘ったるくて聴けません。
そもそも、私がクラッシック音楽を好きな理由は、爆発する感情を理性で極限まで抑え込んで、本当に純粋な感情を音楽に乗せて聴くことができるからです。
したがって、席を立って拳を突き上げたり、リズムに合わせて踊ったりしません。また、ピアノを弾きながら激しく体を揺らすヒトも好きではありませんし、ニヤニヤしながら演奏するなど気持ち悪いだけです。
感情を理性で押さえ込む!たとえ術中に動脈瘤が破裂しても、手も震えず、汗もかかずに、冷静に行動する。私には全くできませんが、憧れます。
トスカニーニは、コンサートマスターの手を指揮棒で串刺しにするくらい激しい感情の持ち主ですが、音楽に関しては、非常に理性的です。
理性に理性を重ねて、抑え込んでいるのですが、その感情が打ち勝つことがたまにあります。1938年?レオノーレ序曲第3番のコーダなど、私にとっては、音が悪いのに、これ以上の演奏なんてあり得ないと思えるくらい、ものすごくて、聴くたびに頻脈で汗が出ます。
トスカニーニを語ると、永遠に語れてしまうので、また、今度。