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《 title. 》


『 ルービックマウンティング 』



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40歳のトミと、現役医学部生の家庭教師コタ。苦くて切ない愛に変わったのは、不思議とカラフルでプリミティブな瞬間だった。


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DIPTYQUE


「ディプティック」とは、ささやきのような音の2つの音節であり、また想像を掻き立て、遠くの海岸の幻影を呼び起こすメロディーです。「ディプティック」とは、ルネッサンス時代に登場した、主題が互いに調和して対話する 2 枚の絵画(diptych)への創設者のオマージュです。また「ディプティック」とは、その言葉のルーツであるギリシャ文明に対し、創業者たちの美的親和性を表現したものでもあります。それは単なる名前を超え、サン・ジェルマン大通り34番地にある、直角に並んだ2つのショーウィンドウが響き合うパリのブティックの住所でもあります。


嗅覚、視覚、触覚といったあらゆる感覚の出逢いによって生まれたディプティックの作品は、斬新な創作アプローチの哲学によるものです。創業者たちは、香りにインスピレーションを得ることでイメージが生まれることもあれば、その逆の場合もありました。しかし、モットーはいつでも「創作における自由」でした。


Diptyqueは独自の世界への扉を開きます。そこは、イマジネーションが自由に駆け巡り、創造性が解き放たれる空間で、夢と現実の間にあり、また親密さと普遍性が共存する空間です。


引用元:

https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/c/heritage.html

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正直まだ迷っている

二作目の断片の公開を

ひと言で少しだけ思い入れがあるのだ

時間の経過を懇願している

引き出しから出したばかりの正しい構成のまま

そっと独りで

きれいに忘れたい気もして来た

時系列を蹴散らし

断片のピースを器用な誰かが埋めてくれ

万が一にもパズルが完成した時

あの香りを忘れ得ている自信がない

ふた言まで言ってしまえば

フィクションとしてすり替えられていくのが

まだ怖いのだ

つまりはこのままだと

あとがきは書けない

今の私には





香水臭い女性は嫌いだ

恐らく一般的にも嫌われることの方が多い

だが五感の一つである嗅覚は

創作の奥行きには欠かせない伴奏である

DIPTYQUEの写真でスタートしたのは

私がこの香水を好きだからではない

植物臭より動物臭に近い気がした

寧ろ嫌いな香りである

だが香水やアパレルブランドには背景やストーリーのようなものがあり、たまたまこの時期に知ったDIPTYQUEのヒストリーを気に入ってしまった、それだけのことである

上に引用を載せたので、是非絵画の図録を手に取るような感覚で読んで頂きたい

「創作における自由」という響きが懐かしい気がした

今の私は、「自由」という枠の中にさえ居る気がしない

自由かどうかなど、考える次元にも存在していないのだ

生きているのだろうか、ちゃんと

命の実感は、五感に頼ろう

花の雫をはなから拒絶するのではなく

纏う部位や使用量を精査して

嗅覚を ヒストリーを

愉しめる大人になれたら

つまるところ

自分の為だけに薫るという事は

自分の為だけに書く事であり

それというのは単純に

かっこいい事だと 思う