『 制服を着た君が 』



こんなに楽しそうに学校に向かうとは

思っていなかった

はじめは皆ガブガブなものだろうと思っていた制服が

こんなにもピッタリでよく似合って

一つ結びが爽やかで高校生みたいで

朝の準備もスッと済ませて

電車を乗り間違えても自分で解決して

土曜の学校も楽しいからいいだなんて


苦しかったように見えた

あの戦いのあとで


なんども涙した

あの日々のあとで


何かある方が当然だと

覚悟していたわたしの中で


制服を着た君の姿は

息を呑むような眩しさと



驚きしかなかった