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かたや、ベトナム人の女性は、どうであろうか。



基本、ベトナム人の女性は働き者が多い。



売店の若い店員は、客に対して笑顔や挨拶は疎(おろ)か、常に携帯をいじっているし、布市場の女性たちなんか、山積みの商品の上で昼寝をしていたけれど。



ちなみに、



ベトナム人の男性には、「あまり仕事をせず、昼間からコーヒーを飲んでいる」、という諺(ことわざ)みたいなものもあるくらいだから、その点お察し頂けるであろう。




スリやぼったくりは多いけれど、凶悪犯罪は極めて少ない国。



そして、どこまでも素直で、思ったことをストレートに口に出す。



道路上ではよく夫婦げんかが見られ、包丁を片手に、という話もちらほら。






…こんな風に、素直になれたなら。



大祐の会社で働くベトナム人の女の子に、PANAMというお店でガレットを御馳走した事があるけど、


「ドウモアリガトウ」


その時の、心から嬉しそうな笑顔が忘れられない。


…素直で、かわいくて。




お金持ちの日本人男性の事が好きなのも、まだまだこの国が、発展途上国だから。



それは決して卑(いや)しいことではなく、それですら、素直さなのだ。



こんな風に、素直になりたい。




大祐にも…?



だけどやっぱり、なぜか、気が引ける。



子供が欲しい


っていうストレートさも何だか違うし、


シテホシイ


というのも…


何でこっちが下手(したて)にっ


って癪(しゃく)に障(さわ)るようで…。





じゃあ、何が不安なのだろう。



こんなにも。


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