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 ノースリーブの肩にあたる生乾きの髪…。



日本ではムリだけど、海外では少しだけ、開放的になれた。



「チョー トーイ モッタクシー ビック」 

 (ビックタクシーを一台呼んでください)




 まさか私が、生ライチにハマるとは思わなかった。


わざわざタクシーを呼んで、六月はよく朝の市場に出掛けた。


勿論、短パンと、ノースリーブ姿のまま。



この、四季のあるハノイの、一年のうちの、限られた時季にだけ食べられる、みずみずしい果実。



田舎の食べ放題のデザートコーナーでは、見向きもしなかった果物。



日本人がよく食する冷凍ライチなら、ライチ病になどならないのに。



今思えばちょうど、その時季だったのだと思う。







開放的になれたのは、

大祐も同じだったのだろうか。



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アピューの化粧水。

浮気しても、また、戻ってくる。