宇宙のひと | 線維筋痛症の運命鑑定師・詩人 浦世耀一朗・羊島

線維筋痛症の運命鑑定師・詩人 浦世耀一朗・羊島

鑑定師名及び筆名浦世耀一朗・羊島(しじま) 本名矢ヶ崎福進の合同ブログです。闘病と詩を中心にいろいろ書きます。
広尾TCの一口馬主12年目。          2013/3/18線維筋痛症の診断下る。幼少時に既に罹患していた模様。

宇宙のひと



きのう南極から帰ったんだ
いまなんて言った
きのう宇宙ステーションから帰った
だからいまなんて言った
きのう木星から帰った
あ そう
あんた地球のひとでないからね

くだらない会話に付き合ってしまった
全部嘘のくせに真顔で言うひと
言葉が一見通じても
日本人どころか地球人ではない
血縁の有無など関係ない
血縁なんて捏造できるからね
母の妹であるひとは長女の娘
長女が産後すぐ死んだから
親が産んだ子にして戸籍を作った
本当は母は末っ子なのだ

血縁ではないが
近いところに非地球人がいる
うちの家族を台無しにして善人ぶる
わたし以外はほぼ騙されていて気付かない
世間で権力が上なんて
親族の間では無関係で
正しいから偉くなったわけでもなかろうに

意味の解らない薄笑いをやめろ
それで幾人騙してきた
「最近体調はどう?」
どうもこうもない年中病人ですが何か だ
「よくはないですね」
そう答えると
久し振りに会えればと思って
と思ってないことを言う
そんな方面の反射神経はいいらしい

きのうどこから帰ったか知らないが
自慢なら他のひとにしてくれと言いたい
このひとはいつまでわたしを相手に
わたしが疲弊するまで話を続けるのか
いや疲弊させるために話しているのか
ならば席を立てばよい

仕事あるんで
と言うと
へえ結構忙しいんだねえ
と背中に一言浴びせてくる
もう永遠に会わないでおこう
外へ出ると俄雨の水溜りがあった

 


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