所感ー2 | ことばのいろは

所感ー2

私は、なぜか学生の時に臨床検査技師の資格を片手間に取りました。

好きな科目は、病理学・臨床病理学・生化学・臨床生化学・量子力学でした^^。

臨床病理学実験の実習で、マウスと人間の良性腫瘍と悪性腫瘍をヘマトキシリン・エオジン染色したプレパラートを一生懸命覗いていた私は、まさか自分の体の一部が切片にされるようになるとは夢に想像していませんでした。

 

なので、27年前に 「あなたの乳腺腫瘍の細胞は、classⅤでした」 と言われた時には、術後の病理診断では検査室に案内されて

「あなたの細胞は確かにがん細胞です。そしてこんな性格のがん細胞なので、

従ってこういった治療が適切です。」と、顕微鏡を覗かせて説明を受けるものと思っていました。

 

その時分の主治医の説明は、

1.ホルモンレセプターは+か-か分かりませんでした。

2.腫瘤1.5cmに限局され、marjin十二分・断端陰性

欧米ではもっとギリギリに腫瘤を切除して・・・・とがんの芽(根)を残して放射線治療でがんの芽(根)を叩いても大丈夫という考えの治療をします。

だけど、あなたは若いので、念のために放射線治療をしましょう。

そして念のためにノルバデックスを飲みましょう。

そして念のために(全身に転移しているかもしれないので)UFTも飲みましょう。

 

えー? もうちょうっと全身治療の根拠をきちんと表示していただけないのでしょうか???

がん治療って、随分遅れているのね