息子が育てた『エゾ菊”』です。



息子は小さい時から動物が好き

植物が好き

魚が好きです。


病気になる前から

熱帯魚やメダカを飼い

ポトスや季節の花などを育てていました。


入院している間に植物は枯れて

魚たちもいなくなりました。


退院後体の自由がきかない間は

すべての趣味ができなくなり

リハビリのみに専念する毎日になりました。


退院したばかりの頃

麻痺の手に一生懸命

軍手をはめながら

これができんと仕事ができん!

そう言いながら泣く姿を見て

親の私も泣きました。


なんとか仕事がしたいと

懸命にリハビリをしました。

毎日病院でリハビリをして

自主的に散歩や階段登り

それができるようになると

自転車に挑戦したり

バスの乗り方の練習をしたり


やりすぎて、

どこにいるか分からなくなって

家族で探しまわったこともありました。


一年半経って

以前の仕事に復帰したのですが

身体の障害ばかりでなく

高次脳機能障害の方が

仕事の妨げになっていることに

気づく事になりました。


記憶障害

今聞いたことが思い出せない

遂行障害

物事の優先順位が分からない


一度に一個のことしか出来ない

など


結局以前の仕事から

離れる事になりました。

その後

鬱状態になり死にたくなり

眠れなくなり

毎日布団の中にいるような

生活になってしまいました。


メンタルクリニックに通って

なんとか気分が上向きになってきた頃

コロナ禍に見舞われ

災害にも遭って

リハビリも中止になり

やる気も下がってしまいました。


リハビリは再開したものの

退院から7年が経った段階で

打ち切りになりました。


何にもなくなってしまったら

何にもしない毎日になってしまう

それはいけないと何か

人に頼らずできる事をと思い

私が教えてやれる事で思いついたのが、

アクセサリー製作でした。

初めはくるみボタンを作りました。

何個も練習しました。

よく出来た形の良いものに

イヤリング金具を貼り付け

イヤリングができました。


そのうちに

「アクセサリーパーツを繋ぐ」

ということが出来ないかと

試行錯誤しました。


片手でできるように万力を用意して

固定すること

マスキングテープで固定することなど

いろいろ

いろいろ

考えました。


本人も一度の作業は短い時間ですが

できるようになりたいという思いもあり

疲れる程頑張りました。

なんとかパーツを丸カンで

イヤリング金具やピアス金具に

繋ぐことができるようになりました。

万力で固定してですが。


そこまでできれば

アクセサリー製作の通信講座を

受けられる。

通信講座教室にも片麻痺である事を話し、

講座を受けられる事になりました。

3ヶ月ですなんとか講座の課題を

提出する事ができ

修了証書を頂く事が出来ました。


そしてネットで

アクセサリーショップを

開設する事が出来ました。


長い道のりでした。

これから先がもっと大変ですが

やっとここまで来ました‼️


私は嬉しいです。

売り上げができるがどうか

わかりません。

生活の足しになるかどうかわかりません。

だけど

できる事が有るって

素晴らしいです‼️


何もできないんだと

落ち込んでいた息子が

形になる物を生み出せること

その事を見つけ出せた事が

有難いです。


私は嬉しいです。


長い文章になりました

最後までお読みくださって

ありがとうございました。