事の発端は、7月24日開幕の「メルボルン国際映画祭」に参加予定だった中共映画が出品を取り止めた事から始まる。


メルボルン映画祭をボイコットしたのは、シナ人の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督ら3人。
賈樟柯監督は2006年のベネチア映画祭で金獅子賞を獲得した人物で、辞退の理由をこう語る。

「あのような映画と一緒に出品したくない」
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賈樟柯監督は個人的なボイコットだと説明しているが、地元紙によると、在メルボルンの中共総領事館が映画祭組織委に対し、上映中止の圧力をかけたことが判明している。

そして、映画祭組織委が不当な政治圧力に屈しなかったことから、今度は、中共サイドが香港を含む3作品の監督・プロデューサーにボイコットを命じたものと見られる。


その中共当局が嫌った映画とは『The 10 Conditions of Love』だ。

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この出来事は、日本以外の世界のメディアで注目を集め、はからずも同映画のパブリシティ効果となったが、「世界ウイグル会議」総裁ラビア・カーディルさんの半生を描いたドキュメンタリーである。
東トルキスタンでの投獄、そして米国亡命後のラビアさんの活動を追った映画だが、監督のジェフ・ダニエルズ氏は、こう解説している。

「これは大きな物語だ。無情に抑圧された2000万人の物語でもある」
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YouTubeの公式予告編

The 10 Conditions of Love

2006年にノーベル平和賞の受賞候補者にもなった、ラビアさんは自らの活動について、こう述べている。「私を強くしたのは中国共産党でした。多くの人が仕事を失うのを怖がり、親族に政府からの圧力が及ぶのを怖がり、小さな幸せが崩壊するのを恐れ、中国共産党の圧政に口を噤むのです。でも、個人的犠牲がなければ、私たちは永遠に奴隷のままでしょう。あの獄中の体験が運動に邁進させる原動力となっています。」

中共による東トルキスタン人に対する民族絶滅弾圧は、チベット同様、現在でも巧妙・苛烈に続けられている。

中共政府は鎮圧軍部隊に業務用ビデオカメラを持った兵士を加え、軍服姿の時には兵士の顔をサングラスで隠し、(伝統の)私服に着替えた便衣兵としてウルムチで暴れさせ、それをトルキスタン人の仕業として、「謀略ビデオ」を制作し各国メディアに配信している。
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◆7月26日、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで、緊急シンポジウム「ウイグルで何が起きているか?」が開催された。

「新疆生産建設兵団は、農業に適した良い土地、水源を奪った。この地域では地下水ではなく雪解け水を使用する。地図を見れば判るが、(漢人の)兵団は山に隣接した土地に拠点を置いている。そして、ウイグル人は水の利用でカネを払わなければならない」(日本ウイグル協会のイリハム・マハムティ会長)

中共の決まり文句である「内政干渉」という戯言に関して、旧南ア政権が国際社会からの圧力によって倒れたケースを例にあげて、「延命治療を周囲の国や国際世論が行っている」(ペマ・ギャルポ教授)

「経済的な変化があっても、殺人でも何でも平気で行う中共の本性は変わっていない」と指摘し、「中共は人類史上に出現した最悪の帝国」(評論家・石平氏)

世界ウイグル会議に所属しないウイグル人などから独自に得た情報を元に、ウルムチや旭日玩具工場で起きた虐殺の真相で、「工場の撲殺事件ではウイグル女性2人が性的暴行を受けた後、首を切り落とされ、木に吊るされた」(青山繁晴氏)

このシンポジウムでの青山氏の発言は、現在YouTubeで3編に分けてアップされている。

◇『青山繁晴ウイグル真実 その1  7/26』
http://www.youtube.com/watch?v=APaVNuh4CA0&feature=player_embedded
◇『青山繁晴ウイグル真実 その2  7/26』
http://www.youtube.com/watch?v=n5HCcmLwsKo&feature=player_embedded
◇『青山繁晴ウイグル真実 その3  7/26』
http://www.youtube.com/watch?v=pCOhm0jR_1I&feature=player_embedded


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『世界ウイグル会議』HP7月22日「ラビヤ・カーディルさん緊急来日、講演決定!」
http://www.uyghurcongress.org/jp/News.asp?ItemID=1248227867

産経新聞の古森義久論説委員がワシントンから寄せた情報によると、講演では7月5日のウルムチ大虐殺の実態についても語られるという。極めてタイムリーな来日であり、歴史的な講演だったはずだ。
その一方、古森論説委員は、ラビアさんの来日について「ビザ(発給の)申請があったとは聞いていない」という外務省の担当者の話を伝えていた。

一昨年6月には、同じく米国在住の魏京生氏が成田空港で拘留される事件が起きていた。
現在も詳しい背後関係は判っていないが、法務省に対して中共が圧力を掛けたものと推測される。その後、一部政治家が動き、持病の診察という“人道的配慮”で、やっと入国許可が降りた経過がある。


◆ラビアさんのビザ発給を巡っては、産経新聞の阿比留記者が、外務省と中共当局のやり取りを紹介している。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1150961/
中共側「カーディルはテロリストだ、日本に入国させるな」

日本側「カーディルさんがテロリストだというなら、その証拠を出してください。証拠があれば、中国に言われなくても日本の法律と判断に従って入国を拒否する」

【証拠なき恫喝を日本側が突っぱねた】

中共側「日本政府は中国が何度も申し入れたことを顧みず、カーディルが日本を訪問し反中分裂活動を許したことに強烈な不満を表明する」

暴言を吐いた崔天凱・駐日大使
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9a/ba/koudookan/folder/1589643/img_1589643_46340087_41?1248855791

同じ27日には、在日中共大使の崔天凱が、7月5日の出来事を地下鉄サリン事件になぞらえ、「事件の首謀者の訪問を他国が受け入れれば、日本国民は反発するだろう」などと発言。
ウルムチで起きたのは、中共治安部隊による無差別殺傷だが、崔天凱は加害者と被害者を逆にしている。

来日を伝えたNHKは、中共が提供した中傷プロパガンダ映像も垂れ流し、民族弾圧に手を貸した


【中国共産党制作の謀略DVDを頂き、垂れ流す】

緊急来日に合わせ、中共当局は北京に駐在する日本メディア各社を呼びつけ、プロパガンダDVDを配った。わざわざ作成した日本語版で、内容はラビアさん徹底的に貶めるものだ。

その中身に関しては「中国国際放送=CRI」が7月28日付けで配信した『7・5暴力事件とラビア氏(動画)』という記事で確認できるが、捏造・中傷というよりは中共の妄想ストーリーだ。

NHKは高視聴率の『ニュース7』枠でこのプロパガンダDVDを約1分にわたって垂れ流した…
プロパガンダDVDにある日本語ナレーションをそのまま使用するという悪質な取り扱いだ。言語道断の虐殺支援である。しかも、ラビアさん来日のニュースに続いて意図的に垂れ流したのである。

更にNHKはラビアさん来日のニュース解説で、横顔を短く紹介しているが、2006年度のノーベル平和賞最終候補だったことや、2004年にラフト人権賞を獲得した事実を隠蔽している。

外務省などが(珍しくも中共の恫喝に抵抗する)決意を示してビザを発給しても、公共放送が北京の援護射撃を重ねるのだ。朝鮮中央テレビ並みの党への忠誠…メディア・コントロールという点で、既に我が国は独裁虐殺政党の支配下に置かれている…といえる。

このような似非「公共放送」に税金や視聴料を払えるか!怒

私は6月からNHK視聴料の口座自動引き落としを止めました。