私がしっかりと彼の『待ち人』としていたのは、最近の待ち人さんの言葉で言えば4桁の期間です。

そして、引受人を解かれて待ち人ではなくなってから彼の釈放までもまた、4桁の時間を過ごしました。

 

彼との別離は辛かったですし、最後まで見届けられなかったのは残念でした。

 

でも結果的に良かったのは、その後半4桁のうちに、私の息子を進学させ、就職するまで彼の不在のうちにできたことです。

 

彼の刑期から、彼の出所(仮釈)が先か、息子の就職が先かというタイミングなのはわかっていました。

もし彼の仮釈が先で一緒に暮らし始めていたら…息子の就職に影響がないかと心配でした。

正直言えば、そのことを考えると、私としては彼の影響がないうち、高卒の時点で就職して欲しいという気持ちもありました。

でももちろん、そんなことを息子に押し付ける訳にはいきません。

何せ彼と息子はそれまで、一面識もなかったのですから。

 

彼と離れたおかげで、私も息子の進学就職に専念することができました。

そして就職のため家を離れる息子を見送って間もなく、彼から連絡が来たのです。

あのまま私が引受人でいたら、きっともう少し仮釈も早かったと思いますし、そうなっていれば本当に息子の就活時期と丸被りになっていたところでした。

 

比べる対象ではないけれど、彼が大事か息子が大事かと言われれば、それは迷いなく息子が優先です。

 

結果的に、これで良かったのだと今は思っています。

 

 

 

 

※皆さんが使っている3桁とか4桁とかいう言葉を使ってみたかったのです。笑