その当時の娘ちゃんの年齢は、「パパへのおてがみ」は書けるでしょうが、宛名を書き切手を貼り、投函するところまで一人でできるとは思えない年ごろでした。

明らかに元奥さんが関与しています。

事件のとき一切を拒否した彼女が、どうして未だに娘ちゃんとの交流を許しているのか、まったく理解に苦しみました。

 

待ち人さんの中には、お子さんと一緒に待っている方々もたくさんいらっしゃいます。

それならいいのです。

苦しいのも闘っているのもママと一緒ですから。

でも彼女の場合はそうじゃない。

離婚してるから関係ありませんと拒否しておいて、汚い部分を全部私に押し付けておいて(押し付けたという意識すら彼女にはないでしょうし、進んで引き受けてきたのは私自身ですが)娘だけを彼の闇に差し出そうとしている。

 

彼の罪は、父親として絶対にやってはならないことでした。

彼女が一切を拒否したのも、娘を守るために当然のことと私も思っていました。

だけど、そうでもないようです。

 

実は私にも息子がいます。

彼と知り合ったころ、息子が思春期に入りかけていたことやその他の諸事情により、彼と会わせたことはありませんでした。

それでも私の調書には息子の氏名生年月日、通っている学校まで載っているのです。

事情聴取で息子のことを聞かれたときには飛び上がりそうになりました。

彼の事件が息子にまで影響するのかと恐怖にかられたのです。

幸いというか、彼と息子に面識がないというのは事実であり、彼と私の供述も合致していたため、息子には何もなかったのですが、もし面識があれば息子からも事情を聞くところでしたと言われて驚愕したものです。

そんなこともあり、警察署で、弁護士事務所で、拘置所で、裁判所で、刑務所で、私がどれだけ周りに気を配り、息子に関係する人に顔を見られないようにしてきたのか…

 

そんな思いもせず、自分は安全な場所にいながら娘だけを差し出すような(私にはそう見えました)彼女のことが、女性として以上に母親として理解できなかったのです。

そして、こちらは本当に何も考えず、ただ父親であることを主張ばかりの彼にもいい加減うんざりでした。

 

300kmの道中、頭に血が上って休憩をとったり泣いたりしながら一人車を走らせました。