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SS 『聖人来りて、夢落とす』 中編 その1 SIDE-A 

前回までのあらすじ


サンタクロースを捕まえようと思います。



「んな、感じでいいか?」

「すごいな・・・・・やる気のない感じが伝わりすぎて、もはや内容なんてどうでもいい気がしてきた」

「いっそのこと、私たちの話にもとから中身なんてないと告白したらどうでしょうか?」

と、正樹が提示した前回のあらすじに、なっとくような行かないようなみゃあと輝樹ではあったが・・・・・これもSS(本編とは関わりの無いこと)と、おもえばまぁ、仕方がないような気もした。




「まぁ、爆音鳴り響く外の牧歌的風景は置いといてですね・・・・」

「置いておくなよ、てか、お前ん所の田舎の風景はキリングフィールドすぎるだろ」

「とにかく、三太(サンタ)さんの話をするだけですべては解決する都合がいい展開なのです!さぁ、正樹さん!シャア専用機のように血塗られたじじぃの話をしてください!!さぁ!さぁ!さぁ!正wikiさん!!」

と、みゃあは正樹に詰め寄る。

「いや・・、知らないけど・・・・・・」


・・・・・・・。


「「「え?」」」


何か聞いてはいけないような言葉を聞いてしまった。


「ちょ!ちょっと待ってください!正樹さん!知らないってどういうことですか!?」

「ありえない!!いつも、何でも知ってます、見たいな顔をして、得意げに余計な豆知識を加えてくる癖に!」

「どうした!ここまできて、自分のキャラクター性損失させるって立て直しが効かないぞ!お前大丈夫かッ!!???」

「そう・・・なの、輝樹がメタ発言するなんて・・・・よっぽど」


「ええぇいッ!!黙れ、お前ら!!俺が、知らないことがそんなに問題かッッッ!?」


「問題です!正wikiの称号を返上してください!」

「もとから、授与された覚えもねぇよッ!」


ともあれ、これで最大のあてが外れたことになる。

とはいえ、・・・正樹がサンタクロースに詳しくないのでは、誰がサンタクロースについて語るというのだ。

と、その時。

「はい」

すっと、みゃあが手を挙げた。

「私が、サンタクロースについて語ります!それがベストチョイスです!」

ぽん、と、肩に手がおかれる。正樹の手だ。

「そうか、みゃあ、お前の気持ちはよくわかった。」

そして、正樹は輝樹と相槌を打ち。

「ああ、俺も同意見だ、正樹・・・・」

と、輝樹もみゃあの肩に手を置いた。

「正樹さん、輝樹さん・・・・」

地球に降りて、早数ヶ月、かつて、ここまでこの兄弟に信頼されたことがあっただろうか?

みゃあは、うれし涙がこみ上げてくるのをぐっと抑え彼らの信頼にこたえる。

「月猫!がんばり―」

「「それはワーストチョイスだ!」」

信頼と安心の全否定だった。

「でぇぇすぅぅぅよぉぉぉねぇえええええええ!!!!」

みゃあは、一瞬でもこの兄弟に温かみを期待した己の愚かさを呪わざるおえない。

鬼畜浅茅兄弟に、仏の字はない、いや、むしろ仏の字からも人の部分が取り払われる・・・・・て-『ム』って、なんだよ。

「どぉおしてですか!無問題じゃないですか!HECHA-LAですよ!何が問題ですか!?」

「むしろ問題点でないところを見つける方が難しいと思うが!?」

「何を言ってるんですかッ!今回の一件、まずはじめにサンタクロースに興味を持ったのは私ですよ!そこらの役に立たない正wikiより、断然リサーチ済みです!もはや専門家といっても過言ではないでしょう!ちまたでは、『あの子は、かなりのプロセッサー』だと、噂されるほどです!!」

「どこの『ちまた』だ宇宙人!!」

なんだよ、かなりのプロセッサーって、コンピューターの部品か?

おそらくはプロフェッサーと言いたかったのだろ―って、それでも日本語おかしいぞ!!!
「ふむ、いいでしょう!」

「なんだよ」

「私の本気を見せねばなるまいということです!!」

「「「本気?」」」と、アル以外の全員が首をかしげる。

「ふふふ、あなた方未開惑星の低文化人達がたどりつけない、至高の知識を披露するというのです!今日から月猫はインテリ系!メガネだって掛けちゃいます!!そして、コンタクトレンズ装着でレッツ!!新しい私へ!!!」

一秒持たずにメガネをはずすな。むしろ、それは古い自分だ。

「いいだろう、そこまで言うならやってみろよ。期待は全くしていないが」

「ふふふ、いいでしょう。そもそも、三択ロース(うまそうだネギ、塩、タレあたりか)は、クリスマスと呼ばれる、キリスト教のお祭りの晩―」

いきなり名前が変化するあたりは、今更なので放っておくとして、珍しく間違ってな―

「こどもに、大人のおもちゃを分け与え、『おじさんロリコンでショタコンでバイで、両刀なんだ。はぁはぁはぁ』と言い残して幼い子供にトラウマ植え付け去っていく赤い服にひげの生えたヘンタイドぐされ外道ですッッ!!!」

「「「ちがう!!!」」」

「しかも、その正体は、大概・・・・『あなたのお父さん』なんですよぉ~」

それは、本当にトラウマになりそうな怪談である。

やばい、花子さんよりも怖い、貞操的な意味で。

「と、とても、こわ・・・・い・・・・・」

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

少なくとも、アルは完全にトラウマになったようだ―気がつけば、部屋の隅っこで顔面蒼白のアルが涙目になって震えている。

「たく、おいアル大丈夫だ。ちょっとこっち来い。」

と、輝樹がアルを呼び寄せると、頭を軽くなでる。

「大丈夫だ、あんなのは馬鹿な宇宙人の戯言だ。守ってやるから安心しろ。」

そういうと、アルは、涙を引っ込めて、抱っこをねだるポーズをとる。

ため息ながらに、輝樹も、アルを抱き上げる。ここら辺は、しょせん神とはいえども子どもというところか。

「うう・・・輝樹は・・・サンタじゃない?」

「ちがう」

「輝樹はショタコンじゃない?」

「ありえん」

「輝樹はロリコン?」

「それもない」

「ううぅぅぅぅぅッッ!!!!」

「うわ、なんで、こいつ急に怒り出してんだ!?、こら、暴れるな、お前落ちるぞ!」

「ううぅぅぅぅぅッッ!!!!」
急に、真っ赤になって怒りだしたアルが輝樹をぽこぽこ叩いているが、どうやら、怒りの理由もダメージもあんまり伝わっている様子はない、輝樹は急に暴れだしたアルを落とさないように焦ってはいるが・・・。

「しかし、何だって、サンタクロースを知る必要があるんだよ?アル」

と、正樹は根本の所を問い直す。

アルは、輝樹を叩きつかれたのか、ふぅ、とため息をついて、輝樹から飛び降り答える。そこにいたのはいつものアルではない。機械的な何かだった。

「今回、MYA(みゃあ)が、使用した『仮想兵装練成機』(バーチャルアルティメットクリエイター)―即ち『完全要塞製作キット(第1巻から第12巻フルコンプ)』は、その仕様こそ浅茅正樹、輝樹、両名のアイディアに基づいて制作されているものの、基本理念や根本的な目標値は、MYAの望み―『サンタクロースを捕獲する』という事に設定されている。

この事から、実際にサンタクロースが捕獲されさえすれば、罠の機能は停止するものと思われる。」

「それと、サンタクロースについて知ることとどういう関係があるんだ?」

「ある。私の作成した解決策―プランとしては、まず、サンタクロースを捕まえる必要がある。けれど、サンタクロースなる人物はここには存在しない。よって、強制転送を試みる。―あなた方の言葉でわかりやすく言うならば、召喚するということ。それには、召喚相手の詳細なデータが必要。イメージの固定化に失敗した場合、望みの演算結果は得られない。」

と、そこまで言い終わると、いつものアルのように眠たそうな顔に戻って、輝樹の後ろに隠れてしまった―喧嘩しても、輝樹への依存度は変わらず・・・・本当に仲いいなぁ、どう考えても犯罪臭がするのに。

「ところで、その召喚って、知らない状態で失敗するとどうなるんだ?」

「おそらく・・・・、何だかわからない状態・・・で、何だかわからないものを呼び出そうとすると、・・・・・やっぱり、何だかわからないものが出てくると思う。」

「何だかよくわからないものってなんだよ?」

「何だかよくわからないものは、・・・・何だかよくわからない・・・・ううぅ~、言語化しにくい・・・・うにょうにょ~?」

どうやら、アルにとって何だかよくわからないものを表現すると『うにょうにょ』らしい。

もちろんのことながら全く伝わらないが・・・・。

「うううぅ、・・・しょ、召喚してみれば伝わる、私は知ってる、『百聞は一見に如かず』!」

「おい!ちょっと待て!!!アル!!!!!」

だが、輝樹の制止もその時点ですでに遅く、召喚儀式は発動してしまった。

アルの頭上に突然開かれる魔法円、その中央にぽっかりと黒い穴が開いている。

外では未だ爆音は鳴り響き、大地が揺れる中、浅茅家の食卓では何故だかファンタジックな事態が起こっている。


(出る作品間違えてんじゃないかな・・・俺)


などと、正樹は思いつつ、あきらめ半分で事の成り行きを見守っていると

ついに、『正体不明の何かが』魔法円の中心にあいた黒い穴から出てきた。

大地が鳴動し、その誕生を祝福すかのように叫びをあげる・・・・。


甲高い聲が辺りに鳴り響いた。


そのあまりの不快さに、その場にいた全員が思わず耳をふさぐ。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


大地の叫びは続いている。


聲が鳴りやんだのは、大地の揺れが収まったその時だった。


突然訪れる静寂・・・・代わりに表現不可能な一種の「危険(ヤバさ)」が辺りを満たした。


悟る(わかる)・・・・次に出てくるものは不可解なものだ・・・・・。


白い・・・手が・・・・・ずるりと・・・・・・黒い穴から・・・・・。


全員が初めて識る、新たなもの―正体不明は空間をつかみその体躯を現世へ出産(誕生)させる。


そうして、にゅるりと出てきたものは・・・・・・よくわからなかった・・・・。


新塵碕行の蒸れないブログ-inusinjin

ポンっ!(魔法円もポップに消える)


「「「「「なんだ、これ?」」」」」


全員が首をかしげる。

召喚したアルテミス本人が首をかしげているのだから、さらによくわからない。


確かに、前言通り「よくわからないもの」であって、それ以上でもそれ以下でもないものだった。


全長三十センチぐらい、Vネックの青い何かを着ていて、頭に青い何かをかぶっていて、全体的に何だかよくわからない、けど、ちょっとゆるい・・・・ぽいかなぁ~、ん~でも、そうでもないかな~といった感じで、尻尾があるあたりやっぱり犬ぽいんだけど、犬じゃあないんだよなぁ~で、結局なんなのさ・・・・コレ。

といった具合である。

伝わらないとは思うが、そのくらい微妙だ・・・コレ。


そして、それは


「青函トンネルってエロいと思うッッ!!!!」


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と、謎の発言をして、去ろうとした・・・・・。


まぁ、ドアノブに届かずその場で凹んで(OTZ)しまったのだけれど。




「本当によくわからないものが出てきたな。」
とりあえず、正樹たちは、謎の生物を無視して話を進めることにした。

「このまま、情報をまとめずに、サンタクロースを呼び出そうとしてもあれが増産するだけなのか・・・・。」

「それ・・・ぞっとするわね・・・・・」

「そうですか?月猫的には焼けば食べれそうですけど?」

おそらく煮ても焼いても食えないたぐいの物体だとは思うそれは、現在進行形で床にのを描いている。実に難儀な性格をしている。

「まぁ、実際、召喚できることは確認できたのだし、これはなんとかなるかもな。」

と、正樹が何やら思いついた様子で言う。

「何か考えがあるのか?正樹?」


「単純に、まず、サンタクロースに詳しい人間を召喚してアルに説明させればいい。」


「「「おお~!」」」

「さすが、正樹さん、頭脳派キャラアピール乙です!」

「とりあえず、お前は死ね」

ぽかっと、正樹はみゃあに鉄拳制裁を加えたのちアルテミスを見る。

「了解・・・・できる。といっても・・・・、サンタクロースを知らない私は、サンタクロースに限定して詳しい人は見つけられない・・・・・。こういう不思議な事に詳しい人で・・・いい?」

「分かった、その方向でやってくれ」

と、輝樹がうなずく。


再び、アルテミスの頭上に魔法円が描かれる。

今度は集中するためか、魔法円に手を伸ばし目をつむって集中する。

「・・・・召喚(サモン)」

魔法円の中心に黒い穴がぽっかりと不再びあいた。

今度はそこから人の足がゆっくりと降りてくる。

長い、・・・しかし、今度はちゃんとした人型だ。

認識できた瞬間、輝樹が身構えた。理由は分からないが、相当の警戒を払っている。

人型はゆっくりと形となって、その姿を顕現させた。

身長は175㎝ほどの男、まず、その青い髪にだれもが目を奪われた。染めたものではない―一目でそう分かるほどの自然な色合い。それでいてその色は、見ているだけで不安定になりそうな深さを持っている。

「ちぇ・・・・・」

正樹と尊は、一瞬呟くと、次の瞬間。


「「チェンジッッッ!!!!」」


かつてないほど、大きな声でコールした。


目の前にいたのは、『憂鬱多弁(ブルーブルー)』と呼ばれる殺人鬼。

深戒櫃代(ふかかい ひつよ)その現象(ひと)だった。

絵 挿絵



新塵碕行の蒸れないブログ-sdfgh
今更ながら色が濃すぎたと反省している、



しかし、第二話の挿絵みてると、一番初めに描いた絵がずいぶん前のものなのでまるで別人が描いた絵みたいだwwww



動画・・・そう、後は動画を用意するだけなんだ・・・・・あと、あと少しで・・・・ぐふ・・・・・


絵 犯行過程 その4 アユカ=M だけじゃないかも・・・・