蒸れないブログ -51ページ目

いろいろ

まぁ、さて次がラストのしゃっほー記事。


普通に今回の感想と、ちょっとした動画を予定しておりまったのですが





その前に、ちょっとした日記というか愚痴。主に自分に対して





うぅ~ん、今回、さすがに絵が少なかったなぁッと反省しております。





まぁ、でもそもそも、描く時間が取れないので、物理的にどうしようもなかったのですが





それにしたって、本記事の絵も未完成で、1時間くらいで、背景仕上げてますし





失敗したなぁと反省。





今回は、うまく計画立てれなかったです。





はい。





ブルーブルーレポートだって、あんな長くなるとは思ってなかった。





最後の四杯目なんて、完全にキャラの暴走を止められずに、あんなに長くなってしまった。





どうも、最近会話劇を書きすぎて、キャラがいつまでも延々と話してしまう、


ほぼ勝手に。自動書記だよ。脳みそ使ってない。











そもそも、普通の小説のように、情景描写を濃く熱くすると何十ページにもなってしまうので、ケータイ小説よろしく、そういうのは、一言二言で済ます文章を作っているというのに、





キャラがあんなにベラベラ勝手にしゃべられたら、短くすむものもすまねぇよ。





と、自分の技量のなさを痛感します。





まぁ、それ以前に誤字脱字減らせよって話だけれど、





文法おかしいだろ、ってところも多々あるだろうけど











◆ ◆ ◆








話題は急転しますが(好きなように変わりますが)





type moonの新作 魔法使いの夜の商品お届け日が来週に確定したとamazonから連絡のメールが





しかし、typemoonのほうでは、まだ発売日は今冬とだけなっているのに





何でいきなり来週なんだ?





本当なのか?





と何かの間違いの様な気がしてならない





◆ ◆ ◆





syaoさんの誕生日絵がまだ描きあがらない。





すいません、申し訳ありません。





こんなに遅れてしまって





と、





まぁ、そちらは今週中に何とかすると公約を掲げておきますが





ああそうそう、





黒執事の企画みましたw





ビリヤード雰囲気でてて、カッコよかったですw





しかし、レベルの高い企画でしたねぇwあいた口がふさがらなかったぜw





◆ ◆ ◆





僕的 絵学 の方も遅れて申し訳ない。





妖艶の 入部晃さんところで ちょっと修行してきたので





それも合わせて解説していきたいんだけど、





こちらは続編、冬に出せたらいい方





結構見てくれてる人いるみたいで、





本当に申し訳なく思っております。





◆ ◆ ◆



最近、桐原さんとピグでチャットすることが多くなりましたw




うん、たのしいですよんw




ここのところは、博さんとの遭遇を計画中。





ぐふふ





◆ ◆ ◆


あとクリスマスシーズン到来なので





月猫と


月猫のクリスマス特別編の続きを予定中





kuru/kuru re:の続編は今のところ


あまり需要がないので、後回し





多分、あげるにしても完成させるにしても、鼻血出るほど頑張らなきゃいけないから





あの作品は





出来るだけ回避したい





◆ ◆ ◆



月猫さんにおめでとう♪

僕は大学一年生から二年生にあがり
忙しさのあまり
「別れて欲しい」
と、今思えば身勝手で子供ぽく男らしくない別れかたをしていらいそういうの無いです

う、羨ましくなんてねぇよ?

それはそうと…
「別れようなんて言葉はすべからく男の努力不足」とは僕の教訓ですが

別れたってどうせ男なんて未練たらたらになるのですから
そうそう簡単に別れるもんじゃないなぁと、最近本当思うよ


◆◆◆


ん~と、今書きたいことはこれだけ。





それじゃノシ






四杯目 しゃっほー5.5J 続きの話のその前に

「さてと、もう上がりましょ?正直、もうのぼせそうよ」

Aliceさんは、まぁそうやって上がりたがるのだけれど。

「あれぇ?どうして?完全なAliceさんが、このくらいでのぼせるなんておかしいなぁ?」


どうも、魔王がああやら、こうやら、話している時に私は絶賛Aliceさんをいじり中。

だって、しょうがないんだもの。

うん、女の私が言うのもなんだけれど、この人に限ってのセクハラは、もはや麻薬にも似た中毒性がある。


ぐぬぬ、だなんて、ありえない音を出しながらシブシブ湯に戻るAliceさん。


鼻下まで湯につかって、何かぶくぶく泡を立てている。


ふふふ、そう簡単に逃さない。もうしばらく、眼福させてもらおう



・・・・・・


怒らせない程度にね?


多分、次あれが起きたら、私死ぬわ。

もう確実に死ぬ。100パーセント間違いない。


「あら、顔、青いけど大丈夫?」

「いえ、まぁ」


こちらの内心を知ってか知らずか、そんな事を言ってくる。

知っていたら、さっきの私の意地悪に対する反抗だろう。

う~ん、そっちの方が、萌えるかな。私的に。


「無理する必要はないわよ。さぁ、あがりましょう」


どういうわけか、妙にお風呂からあがりたがるなぁ。Aliceさん。

本当にのぼせたんだろうか?


「あの魔王の精神性が、そもそも男なのか女なのかわからないうちは、ひぃ君と一緒にいるっていうのは、正直落ち着かないの」


ああ、なるほど。


「でも、魔王自身は、どっちでもないって言ってますよ。魔王の精神は魔王であって、男とか女とかじゃないんだっていつも言ってますから」


「それってどっちにも興味がないってこと?それとも、どっちにも興味があるってこと?あなたみたいに」


「いえ、ああ、ううんと、う~ん、ええ、答え辛いなぁ。でも、私が好きなのは、女の人でもsakuraちゃんだけであって、やっぱり男の人でもお父さんだけだから・・・・」


「あなたは、性別で恋しないってこと?そう・・・・まぁ、そっちの方が正しいのかもしれないけれど。」


「いえ、二次元にもちゃんと嫁や旦那はいるんですけど」


「その注釈いるの?」


「しかも、どっちも私のオリキャラです」


「痛々しいッ!私の目の前にいるのは痛々しいほどの妄想女よ!」


「あ、でも今度Aliceさんの設定まる写ししたのも作ってみようかと」


「いやいやいやいやいやいやいや」


「まぁ、冗談ですけど」


「どっからどのあたりまでが?」


「二次元の嫁や旦那がいる~私のオリキャラまでです」


「私の設定キャラを作るのは確定なのね」


まぁ、正直このまま、深戒さんには悪いですけど、Aliceさんを寝取ってしまいたいくらいだ。


「止めて、私、彼方のモノローグ大体読めるのよ。勘弁して頂戴」


「まぁ、冗談(じゃない)ですけど」


「副音声だって逃さないわよ!」


ああ、もう本当にかわいいなぁ。かわいいなぁ。

本当に・・・・・・・。

本当に、ちょっと意地悪してみたくなるくらいに―――

                        ・・・・・・・・かわいい。


「まぁ、でも正直、Aliceさん。深戒さんと出会って、何年たちますか?」


気がつけば、私はそんな事を言っていた。


「深戒さんには悪いですけど、せっかく彼女のAliceさんにこんなにも愛されているのに、手の一つも出さないなんて、甲斐性無しにもほどがありますよ。

そもそも、Alicceさん自身どうなんですか?今の状況。本当にこのままでいいと思ってます?

このまま何年も続いて、なぁなぁで、偶然の機会みたいな、そんな奇跡の状況を待ち続けて、二人の関係が進展しなかったら、もうきっとあなたたちの関係は恋愛関係じゃなくなりますよ。

それって、すごく残酷だと思いません?

二人とも好きあってるのに、もうきっとドキドキもしなくなって、長年つき添った幼馴染のお友達みたいになっちゃうかもしれない。

きっと、お互いそれでも愛してるって言い続けるんでしょうけれど、そんなもの、きっと家族愛と大差ない。

Aliceさんは、今、深戒さんの事が好きで好きでたまらないから実感わかないでしょうけど、これから先、特にお二人はずっともう『死ねなく』なってしまったんですから、そんな気持ち、ずっと続けていけるはずない。


ねぇ、怖くないですか?


このまま、真綿で首を絞められるように、ゆっくりと、自分の恋が死んで行くのは。


そういうの辛くないですか?

私だったら辛い。

その前に何としてでも、行き着くところまで、愛されたい。

案外、私と付き合ったら、深戒さんも焦ってくれるかもしれませんよ?」


「え、ちょっと、何よ」


「何よ、じゃないですよ。『Aliceさんのため』なんですから、ちょっと、私と遊びで付き合ってみませんか?って、そういう意味です。

大丈夫、『女同士』なんて、『ありきたり』だし、それに女同士なら、Aliceさんが気にかけるほど、酷いようにはなりませんよ。

それに、こう言っては何ですけど、結構相性いいと思いますよ?

ねぇ、さっき私が触った時、ちょっとAliceさん、いいな?って、そんな気軽な感じありませんでした?そう、『気持ちいい』なんて言う必要はありませんけど、そう、ちょっとでもそう思いませんでした?

正直、私そういうの、経験的に馴れてますから、深戒さんよりうまいと思いますよ。

ねぇ、本とは感じてたでしょ?」


そういって、ぐっと、Aliceさんの体をぐっと寄せてみる。

案の定、Aliceさんは目を白黒させて


「ねぇ、ちょっといいじゃないですか。遊びですよ。遊び。

Aliceさんにとってメリットしかないですよ。Aliceさんは、私と遊んで、ちょっと『いい思い』をして、深戒さんと愛し合うきっかけを作るだけなんですって――。

簡単な話じゃないですか?本当はこのままじゃいねないと思ってるし

いつも、さびしいって叫んでるんでしょ?

大丈夫、その寂しさをちょっとだけ紛らわしてあげます、そして、深戒さんとも深く愛しあえるんです――ねぇ?」


囁くように・・・・。


「簡単な・・・ことじゃないですか・・・・ひッ!?」


次に彼女の眼を見た時、私は背中がゾクリとした。

怒りでもない、先ほどの様な強がりでもない。

あれは、憎しみの目だ。本当に殺す者の目だ。

そんな目が、強く強く、こちらを覗いている。そして、私はその目線から目を外すこともできなければ、瞬きすることもできない。

目と目があった瞬間、から意識が根こそぎ支配されたような気がした。

絶対的に、自分よりも強大な力を持つ生物と遭遇してしまったような、絶望感と恐怖感が私を支配する。足先から、頭頂(てっぺん)まで、くまなく痺れ、すくんでいる。

呼吸すらとまった。

私は、目線だけで、Aliceさんに首を絞められてる、いや、握りつぶされそうになっている。

Aliceさんは、ポンと私の胸に手を当てて、軽く突き放した。

私はなすすべもなく湯の中に落ちる。


体の自由が戻ったのは、湯の中に完全に顔が使って、少し湯を飲んでしまったあとだった。


殺される――はっきりと、先ほどのような冗談ではないさっきに震えながら、私の命を握っている絶対者の顔を見た時


次に出てきた言葉は、


以外過ぎるいつものやさしい口調のAliceさんだった。



「あなたね、そういう言葉の使い回しって「詭術(きじゅつ)」って言うのよ。人の不安をあおりたてて、結局自分のいいようにするのはよくないわ。

私は、ひぃ君以外に付き合う気はないし、ひぃ君を信じてる。

そもそも、ひぃ君が一度だって手を出さなかったわけじゃないわ。彼だって男だもの。相手は私だもの。

ただ、私が臆病だっただけ。

それに、彼は私の恋を真綿で縊り殺すような残酷な人間じゃない。

いい?彼はやさしいのよ。あなたなんかに言われるまでもなく、優しいの。

だいたい、彼方今言ったばかりよね。自分で。

『私が女の人で、愛しているのはsakuraちゃんだけ、男ならお父さん』って

ヒノキちゃん、あなた、ちょっとおかしいわよ?」


「何言ってるんですか?Aliceさん、私はあなたの事を思って」

完全にシベリアの冬の大地によって凍結されたような冷え切った私の心が

未だにそんな事を言う。


「そうじゃないわよ。あなた、やっぱりこの前会ったときと違うわ。何かおかしいものに『憑き当たってる』。あなたは、偽りの愛情によって、人が不幸になるのは、一番よく知っているはず。あなたのお母さんのことでよく知っているはず。それがわかってて、それを私に持ちかけようって時点で、ヒノキちゃん。今のあなたは普通じゃないわ。それこそ、あなたこそ自覚はないでしょうけれど。」


「なにを・・・・!」


「ちょっと、ごめんなさいね。」


彼女はそう言って、指先を私の額に当てた。


「悪いけど、彼方の記録を、『アカシックレコード』からダウンロードするわよ」


そういって、風呂から、上がったAliceさんは、自分の服から一冊の日記帳を取り出す。


どこかの希少本の様に、分厚く、古びていて、それでいてしっかりとした革の日記帳にはの中には白紙しか存在しない。

いや、人間には情報量が多すぎて、認知できないために、白紙にしか見えないのだ。処理しきれないゆえに、ないものとして判断されてしまうほどの情報量。

この世界すべてのアーカイブス、それがアカシックレコード。

それを読めるのは、同じく世界を内包している、Aliceさんだけなのだ。


彼女は、ページをくることもなく、適当に開いたそれを覗きこむ。


そして二つ三つ瞬きすると――


「え?ちょっとッ!!?」


私の服の中から携帯を取り出して、破壊した。

踏みつぶした。

軽く爆発するようにして、破壊されたそれはもう当然ながら機能しないッ―――て!


「何するんですかッッ!?」


「あなた、ケータイ小説にはまってるんですって?」


「何言ってるんですかッ!?それとこれと、何が関係するっての!?あれ高かったのに!自分でチューンしたんだから!プログラムだってッ――」


「もう見てはだめよ、ヒノキちゃん。サクラちゃんとあって、サクラちゃんと幸せになりたいなら絶対にダメ」


「はいっ?」


「特に、最近出てきた新人作家の小説はだめよ。あれのケータイ小説はだめ。絶対だめ。

読んではいけない――あなたが、神だとか言って祭り上げてるその小説家のものだけは読んじゃだめ」


「どういう」


「開かれたのね・・・・」


「ちょっと!」


「いいからッ!読むなッッ!!」


Aliceさんの声に押されて、またも立ちすくむ。


「ごめんなさいね。本当はこんなことしたくないんだけれど、『あなたには、やっぱり幸せになってほしいから』」


彼女の胸に穴がぽっかり空いた。さきほど、私を恐怖のどん底まで落としたアレだ。

その中から、『裁判官のような服装をした人型の何か』と『まったく同じ形をした、それでいてまったくの左右対称な配色の人形』が出てきた。


「トゥイードゥルディ、トゥイードゥルダム。彼女を捉え、裁判にかけます」


瞬間二つの人形は「御意に」とつぶやくよりも早く、私の背後に再出現した。

黒い影の様なものが、私の手足に絡みつき、簡単に拘束される。


裁判官様の何かは二メートルほどあるその巨体を折り曲げ、こちらを覗きこむ。


「はて?どうされますか?」


「罪状:姦淫。実刑:ケータイ小説、及びネット小説と呼ばれるものの文字認識不可に処す」

Aliceさんはそうつぶやいた瞬間、裁判官がかんかんとハンマーを叩き、先ほどの言葉を復唱する。


「なれば、小娘。刑に服するように」


そうつぶやいて、裁判官は墨が水に溶けるように消えた。両脇にいた二つの人形もである。


てっきり、殺されるかと思ったが・・・・。


私は自分の体に異変がないか、調べるが、見たところ変わりない。


「悪いけれど、もう、これであなたはネット小説やケータイ小説というものを読めなくなったわ。読んでも認識できないから。そのつもりで。」


「ええ!?何!?ちょっと、意味わかんない!説明ヨロ!!」


「詳しい事は、ひぃ君から聞きなさい。さぁ、さっさとお風呂から上がりなさい。ものすごく忙しくなるわよ・・・・・・絶望的なくらいにね」


「え?ちょっと・・・・・」


私は、理不尽極まりない、Aliceさんの様子に文句も言えず(超怖いから)、しぶしぶ風呂からあがる。


床には散らばった私の携帯。


あーあ、新しく買わないと。


次は、どこの機種をベースに改造しようかな。


と、そんな事を考えつつ、予備の携帯電話の電源を入れる。

実は、35個も持っているのだけれど。


携帯小説を読むときは、先ほどのケータイが画面が一番大きくて読みやすかったのに。


何とはなしに、ケータイ小説サイトを開いてみる。先ほど、例の作家のは消して読んではいけないとAliceさんが言っていたので、以前にはまっていた作家の本棚を開けてみる。


「うわっ・・・・」


駄目だ―本当に読解不能になっている。文字が絵画の絵みたいになって認知されて、文字として認識できない。これではまともに読めるはずもない。


私のライフワーク、オワタ\(^o^)/。


いや・・・うん・・・・・・・結構へこんだ。すごくへこんだ。

私今すごく反省してる。


・・・・・・・・・あ、ちょっとイライラしてきた。いくらなんでもこれはひどくない?


「大丈夫よ、あなたがサクラちゃんと再会して『何もかもうまくいったら』、すぐにでも解除してあげるわ」


「sakuraちゃん!どこッ!!?今すぐ出てきてよッ!お願いだから!!土下座!土下座するからッッ!」


「必死すぎるわよッ!?あなた本来の目的が手段と化してるわよッ!」


と、それはそうと

さっさと服を着ないと、湯冷めしそうだ。

「タオル、タオルっと・・・・て、」


あるわけがない。ここは、本来、寺であって浴場ではないのだ。


Aliceさんは、どうしてるんだろう?

と、ふと横を見ると、先ほどの穴から、いろいろ取り出してる。


便利だ・・・・。


ちくしょう、魔王なんかに弟子入りせずに、Aliceさんの所に弟子入りすればよかった。(習得可能かどうかは別にして。)

て、いうか、一つの世界を内包してるって、そういう意味ですか?

どっちかっていうと四次元ポケットの類に見えるのですが?


「・・・・あの」

「うん?」


と、そんな風にジロジロとAliceさんを見ていると、一つの事に気がついた。

うん、間違いない。


「パンツ・・・・はかないんですか?」


間違いなく、畳んである服の中に、ブラがあっても、パンツがない。


と、彼女は「そんなわけないじゃない」と言ってから・・・

「『履く』というより、『貼る』わね」と、謎の言葉。


「何言ってんですか???」


そして、一枚、冷○ぴたクール。


ぺたり


「よし」


「よくないッッ!!」


「???」

何故理解できないという顔をする?


「何をどこにはっつけってんでしか!?え?なに!?ほんとなんなの!?」


「ああ、これね。ほら?男の子の下着で、

ブリーフ派、トランクス派、ボクサー派ってあるでしょ?

私は断然、冷○ピタ派」


「断じて認められるかッ!そんな派閥!即刻解体しろッ!」


あったよ。確かにあった。絆創膏で似たようなことするネタありましたよ、この業界。

アニメ化しましたよ。
でも成人女性なら、絆創膏じゃ無理だから大丈夫だって、そう思ってたのに。

本当に信じてたのに。


なんなんだ、これ?だったら、テープガーゼでよくね?もうガムテープでいいじゃん。何でわざわざ冷やすのよ。

絶対健康に悪いよ。もはや、一周して冷え○た作ってる会社訴えたい気分だ。

注意書きに「下着の代用品にはなりません」と書いておけ!


とりあえず、やんわり説得して行こう。


「あの・・・スースーしません?」


「ゾクゾクするわよ?」


この時点で私があきらめた事は言うまでもない。


この人の痴女ップリは、天然なのか、偽物なのか。

その命題についての解は

・・・・・・・・・・・・・未だ出ていない。


◆ ◆ ◆





モニターに映し出されたのは、彼の物語。

彼の物語は、世界中の何万何億の『窓』から見れる。

彼が紡いだのは、こちらからあちらをのぞく世界。

彼の小説はそれを語り、人に糧を与える。

ただし、糧には毒が塗ってある。

そう、彼の物語は読んではいけない。

決して読んではいけない。

読めば最後、あなたは知らず知らずのうちに引き込まれ

この世の彼岸を除くでしょう。




kokoroarika



作:KAWAI RYOTA




暗い部屋で、窓から明かりがもれている。真っ白の窓。景色はなく、文字が映る。

つまらない

けれど

肉がのぞける窓はそこにしかない。

窓の文字は増殖を繰り返す。増殖を繰り返し、他の窓より映し出される。

文字は増殖する、侵食し、伝播し、感染する。

彼方の手持ちのその機械―その窓の向こうにも侵食は続く。

世界に雑音(ノイズ)を響かせる、その窓に

映し出される景色を覗いてはいけない



「あのさ、最近読んでるケータイ小説あんだけど?」

「-え?なに?どんな小説?」

「それがさ―」



覗いた瞬間窓は開く

開けば彼岸に導きだされる

そこであなたは嘘はつけない


あなたは、彼方に出会ってしまい、故に、今までのあなたは消えてしまう



ピッ



狐の窓は開かれた






EDへ

三杯目 しゃっほー5.5J 櫃代’s(ブルーブルー)レポート その2


◆ ◆ ◆




Case4 「香川県の地名と苗字の関係」




今の香川県綾歌郡には、かつて眞時(さんとき)村という村が存在した。


今日では、眞時(まとき)という苗字が存在するが、自分の出身の村を苗字にすることは、苗字制定時にはよくあることで、特に、四国地方の村名がそのまま苗字になっていることは少なくない。現在、眞時村は、坂本村と合併し、なくなっているが、眞時という苗字は希少ながら生き残っている。




◆ ◆ ◆




Case5 「香川県平池人柱伝説」




治承2年(1178年)、阿波民部田口成良が平清盛に池の築造を命じた。


池の堤は何年もかかって築いたが、何度築いても堤が押し流される難工事となって困っていた。


その際、東にある雌山から『チキリを持った女』が降りてきて、


託宣を告げた。




「この池はたびたび堤がきれていて、長くは持たない。人柱によって解決するであろう。」




これを受けて、住民たちは人柱を話し合いによってきめようとしたが


終ぞ、住民達は話し合いによって決めることができず、翌朝一番早く堤を通りかかった者を人柱とすることにした。




翌朝、例の『チキリを小脇に抱えた女』が近づいてきたのを見て捕らえて無理やりに人柱にしたという。




その後、堤と雌山の岩の間から流れ出る水の音が、「いわざら、こざら(言わなければよかった。来なければよかった。)」と聞こるという。




◆ ◆ ◆




「人柱伝説自体は珍しくない。だが、香川においてはこれだけじゃない、池にまつわる人柱伝説は小田池にもある。こちらはずいぶん後となるが、白鳥の住む池と呼ばれているそうだ。どうもあの地域にはこの手の話が土着しすぎている。そして、ここにでてくるちきりの女・・・・」


「託宣、魔法使いか・・・チキリとはなんじゃ?」


「機織りの機械だよ」


「ならば、この地域にいる魔法使いとしては十中八九、羽白のものか・・・」


「そう、ちょうど雄山の方から来たともある。位置的に間違いないと思う。」


「しかし、それがどうした?羽白は昔から四国に土着しておる魔法使いではないか。そのような伝説の一つや二つあっておかしくない。」


「おかしいのは、この話の流れだよ。託宣を与えてきた巫女だぞ?相手は。しかも「人柱を使え」等と言い始めた当の本人だ。


それを、「人柱候補を自分から決められないから」といって、言った張本人を一番早くに来たからという意味不明な理由で捕まえて、人柱にしようと普通思うか?そんな霊的な力がある人間を、人柱になんか立てて、祟り神になったらどうする?どう考えたって、普通じゃない。」


「つまり、これにも先導した人間がいるということかの・・・確かにこの違和感、厭魅蠱毒事件によう似ておる・・・・ならば、それは眞時じゃというのか」


「ああ、どうもはじめからきな臭いんだ。そもそも、なんでチキリの女は完成してもいない、堤のそばにまで来たんだ?呼び出されたからではないのか?なら、何故、眞時は羽白にそんな事をしたのかということだ」




◆ ◆ ◆




Case6 「天女伝説」




日本各地に天女伝説は存在するが、その一つを紹介しよう。




古代、まだ日本の歴史が始まったばかりのころ。ある池にて白鳥が降り立ち、たちまち絶世の美女へと変化を遂げて水浴びをしていた。




それを覗いていた一人の男は、その女をどうしても自分のものにしたくなり、羽衣を隠して、そんなを地上に縛り付け、自分のものとした。




やがて二人の間には子供までできた。




ここから、物語の結末は諸説ある、一つは、天に帰ったというもの。一つはこの地上に根づいて、機をおり、素晴らしい布を作って富をもたらしたというものである。




◆ ◆ ◆




「鶴の恩返しという昔話は、一説によるとこの天女伝説が転じたものとあるが、ここで、もう一つ共通点があるとするならば、白鳥だろう。鶴の恩返しにでてくる鳥は、一説によれば、もともと白鳥であったが、それでは今一つ縁起を担げぬので、めでたい鶴としたという説がある。鶴の恩返しでは、羽で機を織って衣服とするが、この流れそのものが、魔術礼装を作る羽白そのものだ。水底で機を織る女神の話もこれよりてんじたとされるが、この『水』と『機織り』というくみあわせも・・・・」


「『チキリ』の女・・『池』をつくるための人柱・・・羽白の源流は、鳥人の類か・・・・」


「わからない、だが、その可能性はある。だが、確認しようにもとうの本人は行方不明。分家羽白家が遣えていた、宗家弓端を含め、分家古矢は残念ながら・・・・・」


「2008年の12月に付喪神と柄原美雄により皆殺しにあっておる。」


「最後に、弓端さんのお母さんを殺したのは僕だよ・・・・。あとは同じく、分家の弦候堂だが・・・・その生き残りの流君は当時6歳、実際知らなかったよ。でも、そうなると他に知っていそうなのは、総本家の古刀家くらいだが・・・」


「駄目だ、あれの筆頭はずっと姿をくらましておる。自由奔放すぎるというかなんというか、好き勝手しておるし、あの女を捕まえられることはないじゃろう。」


「なら、確かめるすべはない・・・か」


ふぅ、と憂鬱多弁は一息つくと、また改めて「眞時の目的だが・・・・・」と語り直す。


「実は、四国には黄泉につながる風習が、1000年ごろを境に多く根付いている。」


「福をもたらす、羽白の領地に、この国のかつての首都を魔都へと変えたなにかがやってきた。殺される天女の末裔。多くの黄泉への風習、西の海から来たもの、西の海は黄泉につながる・・・・・・つまり、おぬし、それは異界を四国に開こうとしたということか?」


「だが、実際には、その後数百年、眞時の影は歴史から姿を消す。」


「止めたのは羽白」


「それも、すべては歴史の闇の中だ。推測の域を出ない。だが、もし羽白が止めたというわけでないとすれば、正直、恐ろしいよ。姿を消していた千年の間、いったい眞時が何をしていたのかを考えたら、これほど不気味なことはない。」


「羽白美晴と眞時みみこの関係。殺された天女の末裔と、それを殺した呪術師の末裔――因縁はあった。」


「遥か1000年に及ぶ因縁だ。」




◆ ◆ ◆




「だけど、魔王。眞時が四国を異界に変えようとしたという推測、あながち間違いじゃないと思う。」


「なんじゃ?」


「事前に報告したろう?つい数か月前、神戸市で起こった・・・・・」


「ああ、あの顔をつぶされてるという、連続殺人事件。羽白美晴がかかわっておったのだろう?眞時清十郎の足跡を追っての・・・・。」


「その犯人は、眞時清十郎・・・・・ヒノキちゃんのお父さんによってコーディネイトされた殺人鬼だった。時限爆弾式に、いつかどこかで連続殺人を繰り返すようになっていた。でも、問題はそこじゃない。彼が殺人を犯すことは結果として狐の窓を完成させるための手段にすぎなかったということさ。」


「事前報告では、狐の窓によってもう少しで異界が出来上がるところだったと言っていたな。」


「そう、狐の窓だ。


僕はこれが大きな伏線になっていると思わざるをえない。




そして、魔王。




実は、その狐の窓を生み出した連続殺人犯、河合良太が怪死した・・・・いや。


失踪した。」




「どういうことじゃ?」




「警察が河合良太を逮捕しようと、学校に来た時にはすでに河合良太はいなかった。当時は逃亡したと思われていたが、つい先日、河合良太とおなじDNAをもつ




人間の皮が発見された。」




「どういう状況じゃ?」




「人間の皮といっても、皮膚がめくれたとかそんなレベルじゃない。セミの抜け殻みたいに、筋肉層からごっそり、脱皮でもしたんじゃないかって、骨や内臓を除いて肉と皮のみおびただしい血痕とともにがそこにあったんだ。どうやってそんな死体を作り上げたかも、わからないが、まぁ、生きていることは普通考えられない。」




「じゃが、お前は失踪といった」




「僕の知り合いの刑事に恐ろしく鼻のいいのがいてね。彼が言うには、死んでないそうだよ。


生きてるわけなんてないのに・・・・でも、彼の鼻に間違いはない。そこには、河合良太が死んだという臭いがないそうだ。




まぁ、確かに、皮こそが人の本質だと言ったのは、河合良太自身だ。河合良太の言い分はまっとうされたという意味なのかもな」




「でも、そうではないのだろう?」




「ああ、河合良太は生きている」 




「・・・・・・・」




「最後に、ぼくはひのきちゃんのお母さんに会ってきたよ。眞時清十郎という男が、どんな男なのかを知るためにね。」




◆ ◆ ◆




Case 7 「眞時五十鈴の独白」




高松第二市立病院 精神科 隔離病棟 203号室 






「あの・・・・みみこは、元気でしょうか?・・・・ああ、いえ、家を出て行った私には、そんな事を言う資格はないのでしょうね。


そう責められても仕方ないとは思います。




でも、私、あそこにいたら狂ってしまいそうで・・・。




夫?いえ、あの人では、ありません。アレでもない。みみこにです。




私は、あのままだと、みみこに取り殺されていました。




怖かったのです。恐ろしかったのです。




アレも、恐ろしかった。あの人はやさしかったのに、突然、あの人はアレになって。




アレになった、夫は別人でした。アレは、きっとあの人ではない。あの人のニセモノで




あの人のふりをした何かなんです。




毎日が地獄でした。ええ、そうです。けれど、みみこは、夫ではなくアレを愛していた。


深く愛していた。




恐ろしい生き物でした。私の腹から生まれたと思うだけで、何度吐いた事こかわかりません。




信じたくなかった。




あんな、禍々しいものと暮らすことに耐えられなかった。




毎日が地獄でした。アレがいる時はもっと酷かった。酷かったけど、アレは、曲がりなりにも、姿だけでみれば夫でしたから。




眞時清十郎でしたから。




でも、アレは眞時清十郎ではなかった。違う何かです。




私は、正体もわからぬ何かの子を孕んだのです。そして、産んだ。




産んで楽になると思ったから産んだのです。アレに侵される人間が私だけではなくなると思ったら、それだけで気が楽だった。




でも逆だった。地獄でした。娘は、みみこは、やはり、アレの子だった。




私は、アレが二匹に増えたような気がました。




そして、みみこは、アレの事を愛した。近親を女として愛していたのです。




自ら望んでいました。アレに愛されることを。




けれど、アレに愛されるということは、世間一般で言う所の愛し方とは違うのです。




ああ、それでも、それでも最初は、みみこを・・・娘を・・・愛していたのに




私は、ただ、ただ、守ろうとして・・・・・でも、みみこは変質していった。




アレと同じなんだと気付いた時、私にとって、もうみみこは恐怖の対象でしかありませんでした。




夫が消えて、アレとアレに似た娘が、私の幸せだったはずの家庭を侵食し始めた。




私は、夫の影を求めて・・・・・でも、どこにもいないのです。どこにも・・・・どこにもいなかったのです。




一度、怖くなって、アレが夫の皮をかぶったアレが夫の代わりにどんな事をしているかを調べたくなって、




夫の会社にまで言ったことがあるのです。




会社からは給料明細が届いていましたし、お金も入ってきていましたから


きっと、普通に働いているんだろう・・・・そう思って、そんな姿を見れば、私は、アレを夫と思えるかもしれない。




けれど・・・・。




なかったッ!!夫の姿はありませんでした!それどころか、存在がなかったッ!!夫の痕跡がです。


あるのは社員名簿の名前だけ、必ず来て仕事をしていると皆が言うのに、誰も、夫の事を覚えていないのです!詳細に記憶していないのです!それを疑問にすら思っていない!!




私は、怖くなって、夫の痕跡を探しました。彼が出た小学校、中学校、高校、大学、そして私たちが出会った職場・・・・。




でも、どこにもそんなものはなかったッ!!




あるのは名前だけ!集合写真には、一枚も載っていない。




彼の実家に出かけましたッ!けれど、家自体がなくなっていて、




まるで、夫は存在ごとアレに喰われたみたいで、いえ、そもそも、私には夫がいたのでしょうか




私は、私の夫はいったい誰なのですかッ!?私を犯したアレはいったい何だったのですか!




私は、何の子を産んで、何を生み出してしまったんですかッ!!?




あなた知ってるんでしょう?ねぇッッ!!?知ってるんでしょッ!?わたしの!




私の夫を返して!どこにいるの!?あの人はどこなのよ!?




助けてッ!助けてよッ、清十郎さんッ!!清十郎さん、帰ってきてッ!私耐えたのよ、ずっと耐えたの、ずっと待っているのよ。




ねぇ!?どこ!?どこにいるのよッ!?もう嫌よ、狂っているのよ、あはは、狂ってる。そうよ、もうなにが、本当で何が嘘かもわからない。




ああ、夢でもいいの、清十郎さん・・・・わたし、ああ、あなたのみみこを




あはは、はは、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっっ!!




蛇よ・・・・蛇、へびへびへびへび、




へびのみこ




へびのみこ




ああの、かのもめの




・・・・・・・・・ああああああああああああああああああ!!!いやあああああああああ!!!!!」




◆ ◆ ◆




「・・・・・・」


「・・・・・・・・壊れていたよ、ひのきちゃんのお母さん。そして、多分、魔王。残念だけど・・・・ひのきちゃんも、おそらく普通じゃない。」


「何が言いたい、憂鬱多弁。精神病患者の戯言であろう?」


「・・・魔王、本当は、お前が一番、ヒノキちゃんの異常性に気付いているからこそ、僕にこんなことを依頼したんじゃないのか?」


「ちがう!


ちがうッッ!!!ちがうッッ!!!ヒノキは、ヒノキは・・・・確かに、魔法の習得においては異常な所があるッ。・・・・血脈も霊脈も無視して、あの才能じゃ」


「まるでお前の言う呪いだ」


「違うッ!!触れるな!お主の言葉で、ヒノキに触れるなッ!!あのまっすぐな子を触れるなッ!!ヒノキの様に曲がりなく、優しい、わしのヒノキを侮辱するなッッ!!」


「魔王・・・・」


「だから、なんじゃ!だから、なんだというのじゃ!ああそうじゃ、わしは、わしは!!ヒノキを愛しておる!おかしいか!ホムンクルスのわしがッ!魔王と呼ばれるわしがっ!動揺しておる、動揺しておるよッ!そんな話はききとうなかったッ!!


だが、そうだとしても、わしは、ヒノキをすくって見せるッ!このわしが救ってみせるッ!呪いから、眞時の運命から、眞時清十郎からッッ!!




お主だって、お主だって――――」




「―――ああ、そうやって、みんなに救ってもらって、小羽ちゃんにチャンスをもらってここにいる。




わかってるよ、わかってるよ、魔王。




だから、僕も手伝う。」




「憂鬱多弁・・・・・・」




「でも、僕がそうだった。死戯の呪いに耐えながらも、ついには僕はそれに耐えきれなかった。


おそらく、ヒノキちゃんだって、このまま眞時清十郎しだいでどうなるかわからない。




だから助けよう。




魔王、でも、一人で助けようと思うな。




みんなで助けよう。」




「・・・・・・・・、ぐぅ、ぐぅぅう、お主は、やはり最悪じゃ。最悪の馬鹿じゃ。どこまでうつけで優しいのじゃ。」




「馬鹿・・・・そんなんじゃないよ。どう考えたってこれは、もう、『ヒノキとサクラ』だけの問題じゃないんだ。




この世界の歪の問題だ。」




「のぉ、憂鬱多弁よ・・・・結局、眞時清十郎は眞時清十郎でないのかもしれぬ。だが、そうであっても、ヒノキの父親は、つまり、眞時清十郎をなのる男は・・・・結局何なんじゃ?」




「恐ろしい『なにか』だよ。」






◆ ◆ ◆


万里雄が空へとぶっ飛んだ直後・・・・





盛大に大地を揺らして爆炎が噴き上げると、一気に蒸発した湯が霧となって辺りを覆った。


あの分では、あのイギリス(変態)紳士も生きてはおるまいな、などとおもいつつ、呆れもする。





何にあきれるかといえば、例の変態にではない。


ヒノキにじゃ。


ヒノキは普通ではない。


わずか一年ばかりの歳月で、ああも気軽に魔法を使えてしまう。


いったい、どれほど多くの魔術師の家系が、ヒノキのように魔法を使うために、莫大な人生を犠牲にしてきたか、おそらくそんなこと、ヒノキは知りようもないであろう。





(魔法を使うために生まれ、魔法を理解するために育ち、魔法をつなぐために死ぬ。)





そのために、どんな天才と呼ばれる人間も、血を流し、苦痛に悶え、発狂し、怯え、壊れ、なおそれでもやっと一つ、或いは二つ、魔法が使えるかどうか。すぐれた血脈を持ち、霊脈をもつ家でさえ、魔法を当たり前に使っているように見えても、その血の歴史において失ったものは、一般人の常識の範疇を超える。分割思考を手に入れるために、自らの自我を崩壊させ、常に多重人格に悩まされている家系もあれば、機能の一極集中のために視力を断った者たち、或いは愛する人を贄として、自らその子宮を食むことによって魔力の底上げを図ろうとする者までいる。


それら一切の、なりふり構わぬ涙ぐましい努力を魔法使いは、当然の様に行い、狂う。





それが常であるはずなのに、それは魔王であるわしでさえ例外でないというのに、ヒノキはそれらをいとも簡単に飛び越えた。


それどころか新たな魔術体系を形成してしまった。





魔法使いに天才はいない。


人間に天才はいない。


これは証明された事実であり、嘘はない。





ならば、ヒノキよ、お主ははじめから『われわれ同様』失っているのではないか?人としての大事な何かを。


父からどのような虐待を受けたかは知らぬ。


が、おぬしは、何もかもを奪われるほどの何かを受けたのではないか?





だとすれば、ヒノキよ。お主の使うその力はとても悲しい力なのだ。





お主はちゃんと気づいておるか?ヒノキ・・・・・・。





「さてと、わしは主らのいる騒がしい女湯ではなく、男湯のほうにでもいくかの?」


「はい?ここに男湯なんてあるの?」


「何、お主らが見えぬ裏手という意味じゃ。ほれ、例の蒼いのもおるしな。向こうの様子も覗いてくる。」


「あ、ちょっと待ちなさい!洗ってあげるから、それからにしなさい!」


「いやじゃいやじゃ。主の洗い方はいちいち粗いからの。肌に悪い。」


「いっつも、洗ってもらってる分際で贅沢いうな」


「ふむ、まぁ、それより爆発の跡、お主たちで何とかしておけよ。わしゃ、知らぬ存ぜぬ関わらずを通すつもりじゃからな。人払いを解いたら、大騒ぎになるぞ?」


「わかったわよ。でも、今日中にあんたのお風呂を済ますからね」


「やれやれ、お主にかかるとわしも犬か何かじゃな」





この娘はw―と、苦笑するほかない。


まったく、お主は本当に、ヒノキの木のようにまっすぐな娘じゃ。





わしはそのまま、蒼い男に会いに行く。





彼女の悲しみを理解するために・・・・・・。








四杯目 「続きの話のその前に」へ




「この物語はフィクションです、実際の伝説逸話を元にしていますが現実とは何ら関係ありません。虚実を織り交ぜてお送りしております。





でも、まったく嘘というわけではないよ。