まさか・・・・・
去年から放置していた『愛食家な彼女』を突然書くことになろうとは思ってもいなかった。
しかもものすごく短い。
愛食家な彼女は、『KuRU/KuRU』や『月猫@home』と違って
プロットこそあるものの、ほぼ思いつきで内容を変更しながら書くというアドリブもいいところの作品だったので、去年「もっと展開面白くする方法はないかなぁ・・・・」とか、考えて2つほどエンディング像を思い浮かべてどっちか選べないでいたけど。
今日、突然三つ目のエンディング像が出来上がった。
ので、そのエンディング方針で展開を固めるため、心変わりする前に先手を打って描いたわけなんですが
まぁ、しばらくは月猫を描いていく方針なのでまたしばらく休みですな。
もうそろそろ、第三話の準備版が上げるので、誤字脱字チェッカーの方々、チェックたのんます。
第四話も並行して書いていますので、これから、準備版が続々上がっていくと思います。
夏休みま終わりまでに第十三話まで上げる方針で・・・・
可能か?
小説 愛食家な彼女 60
その女性、新網智子が目の前に現れた瞬間、強烈なめまいが高柳を襲った。
(なんだ・・・こいつ・・・・)
高柳の鼻が曲がりそうになる。
これはにおいで相手を判断するとか、もはやそういうたぐいのものではない。
この女の匂いしか、高柳は判別することができない。
それほどの強烈な『甘い匂い』。
この匂いは・・・・・―
あれだ・・・・あの甘い匂いだ。
あの薬の匂いがする。
脳内の思考回路が悲鳴を上げている。
こちらが組み立てるロジックに、無理やり入ってくるノイズ。
そうか・・・・そう言うことか・・・・なるほど、これは確かに『惚れ薬』だ。
ノイズの中で高柳にある結論が急激に収束していく。
だが、その結論をまとめる前に、高柳の意識が落ちそうになる。
「高柳さん?大丈夫ですか?」
対して紗江は平気そうだった。
馬鹿な・・・この中で自分だけがこれを異常な方向に幻惑している?
そんな軽度な匂いではないはず・・・・。
ならば、これは、普通の人間にはかぐことのできない匂いなのかもしれない。
そして、知らず知らずのうちに・・・・・。
ふと、体制が崩れそうになった俺に、紗江が駆け寄って、支えてくれた。
だが、次の彼女の言葉で、俺の意識は完全に途切れる。
「もう・・・・無理しなくていいんですよ・・・・・・。」
口から鉄の味がした。
