絵 しゃほー5!! その1 いろんな意味で(ry
どうも、遅くなりましてすいませんw
ですがようやく完成ですwww
僕のお題は『いろんな意味でヤバい制服萌え』でしたwらららんさん、本当にありがとう!
おかげさまで苦労しましたが
全8ページにわたる作品が完成しました。
ものすごく長いお話で、その上
従来のVNN(ヴィジュアルネットノベルス)形式に加え
マルチエンディング形式になっております。
マルチエンディングなので、選択肢は自由なのですが。
是非!
一周目の選択肢は『影を眺めて頂きたい』です。
なお、大変お手数ですが、この作品は
InternetExplorerで見ることを前提で作られております。FIREFOXで見る場合振り仮名の位置が変だったり、携帯電話で、読むと、仕掛けが発覚したりしますw
仕掛けが気になる方は、携帯電話版を見てみてもいいですね。
なお、仕掛けは前回同様、二日目以降に発表しますw
では、どうぞ、拙い駄文と絵をお楽しみください 。
P.S それぞれのエンディングは独立したストーリーですので互いの関係性はありません。
◆◆◆
――ある時、いつの間にか、ふとした瞬間
それはいつのことだったか忘れてしまった、そんな記憶の向こうに
セピア色のうすぼんやりとした
そんな幼く小さな思い出が、僕にはある。
いつもの公園を橙とその影が支配していた夕焼け時。
幼いながらに一日の終わりを惜しみ、悲しんでいたのか
誰かが作って残して行った砂場の砂山がとても寂しく見えた。
ビル風になびく木々たちの揺らめきも、酸化したジャングルジムに取り残された誰かの忘れものも、この場を支配している光の色でさえ切なかった。
それなのに、そうだというのに。
そんな、モノの光と影の中で取り残された世界の中で、
どうしようもなく、この世界の象徴であるかのように、うつろな瞳をした少女がブランコに揺られてそこにいた。
僕はあまりに切なかったので、彼女を笑わせようと、
小さな、小さな、
◆ ◆ ◆
昔から、そう昔からそうだったので
これは、品性(後天性)ではなく、性質(先天性)なのだと――そう思う。
ぼくは、いつもたわいもない事で嘘を吐いてしまう。
「良太君は、本当に嘘つきっすよねぇ。」
「そんなことないよ。」
「ダウト」
「・・・・・・・・・」
「あたりぃ♪」
そんな、僕に与えられた病名は
―虚言癖(ウソツキ)―だった。
その病を初めに拒絶したのは、厳格な父と母だった。
医師である父と、教師である母は、僕の淀みを忌み嫌ったのだ。
「良太、おまえの性質(ソレ)は病気なのだ。治さなければならない。」
そんな、性質をもつ僕に
人はだれも寄り付かなかった。
さしてさびしくはない。
そんなことを言ってもいまさらではあったし、慣れていたし、
何より誰より、誰に言われずとも
僕自身が、僕の性質に害悪さをよく理解しているのだから。
◆ ◆ ◆
―人が人との関係性を築くことは、元来、危険なことである。
その関係性を、保障するものがないからだ。
物を売り買いできるのは、貨幣の価値を国が保証するからであり
この国の治安が守られているのは、法律がそれを保証するからであり
ライターに火がつくのは、物理法則がそれを保証するからであり
我々が正気であると、わかるのは、道徳がそれを保証するからである。
人は、保障がないものには何一つ見向きもしない。
――だって、不安だから。
それでも、人間関係が成立するのは、
お互いに自分の弱味(本心)を握り合う事で保障しているからである。
お互いに自分自身の本質を見せ合う事で成立している。
そうだというのに、嘘をつくとはどういうことか?
自分の等身大と装飾の境界をあいまいにして、誰もかれもをけむに巻き
―けして、本心を見せないことである―
そうしてその嘘が見破られた時、人間関係は成立しない。保障されない。
だって、不安だから。
そいつ自身が、不安で不快の原因だから。
僕自身が不安で不快の原因だから。
その上、不義で、卑怯だ。
他人が自分の本心を勇気を持って差し出したのに、それに対して何も答えることをしないのだ。
卑怯者。
嘘を吐く人間は、我が身かわいさのあまり、等身大の自分を覆い隠し、
他人をだまして、ひっそりと
相手の弱味を舌に乗せ、
吟味し咀嚼し悦に入る。
そんな、害悪極まる、ひどい人間性―それが嘘つきの正体であると―僕は思う。
◆ ◆ ◆
だから、いい。
人間として、いかに自分が卑怯者であるか、害悪であるか、劣っているか・・・・
そんなこと百も承知なのだから。
当然の・・・・罰なのだ。
―「まぁ、あなたの病気が、あなたの言うところの言葉で、性質というものであれば、私って何のためにいるのかしらね?良太君。
性質っていうのは、治せないわ。石を金へと変えることはできない。
そう、どうしようもないものだもの。」―
父の命令で通っている精神科の美晴先生は、そのように語る。
だが、まさにその通り、僕は、これを『どうしようもない』と考えている。
どうしようもなく、手遅れなほどに
もう・・・・あきらめてるよ。
―――僕の嘘は
止まらない―――
◆ ◆ ◆
―ッ―
「良太君の番すよ」
ぼくは、手元のカードを見た。
「『3』出してね。」
そんなもの、僕の手元のカードにはない。
僕は、仕方なく『いつも通りに』5のカードを「3・・・」と、答えて、伏せて出す。
「ダウト」
すっと、自分でめくる。数字は、もちろん5。これもまた、些細な嘘の露呈。
「ほんと、良太君は・・・・・」
いつも通り、言われるだろう。
いつも通り、告げられるだろう。
いつも通り、責められるだろう。
―そんなもの、慣れているけれど
好きじゃぁ・・・・ないのに―
「良太君は―――ホント―
嘘がつけないっすねぇ・・・・・・・・・・」
一瞬、目の前が真っ白になった。
蛍光灯のように点滅する意識の中、だんだんと何かが覚めていくような気がした。
その時、
その時初めて、自分の話している相手を見たのかもしれない。
彼女は―
微笑んでいた。
◆ ◆ ◆
高校三年生の春
―
趣味の資料探しにネットサーフィンをしている最中だった。
掲示板に描かれている罵詈雑言の森の中に、
一枚の女性徒の写真が貼られていた。
「これ、うちの学校の制服か?」
最初は、自分の学校の制服という事で興味を持っただけ。
「少しは、知っている人間かも?」という、
他人の秘密をのぞき見たい俗物的な感情が働いたことはいまさら隠さない。
僕は、その投稿者の写真を追った。
彼女は、学校の制服だけじゃなく、いろいろな職業の服を着ては写真に撮って、何のコメントもなく掲示板に張り付けていた。
顔は、目線が塗りつぶされてよくわからない。
その日最後の投稿に、あろうことか僕のクラスの風景が映った。
―コイツ、こんな、とこでも撮影してる―
本人としては予想外のことだっただろう。
そこに映っていたのは、窓ガラスに反射した彼女の素顔。
目線を隠せていなかった。
それが・・・・。
「河合君、先生から、進路希望調査、集めて来いって言われてるんすけど、かけてるっすか?」
いま目の前にいる、夢咲 香苗(ゆめさき かなえ)である。
「まだ・・・・・」
僕は嘘をついた。本当は書けている。だが、見ず知らずの他人に、自分の夢をのぞき見られるのに抵抗があっただけだ。
「あとから、自分で出すよ」
夢咲香苗は、はっきりいって目立たない奴だ。
性格に問題があるわけじゃない。
ただ、そういう星の下に生まれたとしか言えないように、
ただ、そうただ単純に
沈黙を絵にかいたような女の子。それが、一般的な夢咲香苗のイメージだった。
とにかく自己主張がない・・・・まぁ、胸以外は・・・・・・。
(冷静に、考えてみれば、目線隠してなくたって、うちの学校では、夢咲くらいだよな、あのスタイル。)
正直、高校三年になって、今日初めてあいつの声を聞いたような気がする。
(そうか、あんな体育会系の後輩みたいな口調だったのか・・・・体育になんて出たことないくせに)
夢咲香苗が目立たない理由のもう一つはこれで、他人と接触しなければならないような授業や行事は一貫して不参加であるということ。
しかも、理由はよくわからない。
(あれ?こうして、夢咲に関しての改めて情報をあげ連ねてみると、十分、ミステリアスで話のネタになりそうな人物像だな。その上ふたを開ければコスプレ趣味―小説のネタにでもなるかな・・・・)
もしかしたら、彼女を目立たなくさせているのは彼女自身の問題ではなく、周りの問題なのかもしれない。
なんだろう・・・・この違和感。
まるで、腫れ物(彼女)に触れないようにしてるみたいだ・・・・・。
―ッ―
「河合君、どうすか?かけたっすか?」
放課後・・・・
どうやら、僕は寝ていたらしい。
目の前には、夢咲がいる。
「いや、だから、直接先生に持っていくって」
「といっても、こっちもちょうど他の人たちの希望調査集め終わったところ何すよ。ついでっすから」
そういうことな・・・・。
「まだ、書けてな―――」
今になって思えば、この時の失敗が事のすべてだったのかもしれない。
この時、
僕が、密かな僕の趣味をつづった紙きれを落さなければ―――
僕の下らない嘘をかき集めた、あんな紙を落さなければ―――
夢咲香苗は、赤の他人であり
河合良太は、偽物だったはずなのに・・・・。
「なんすか、これ?調査票っすか?」
「馬鹿ッ!!ヤメロっ!」
一瞬遅かった、夢咲は僕の嘘を見て、驚いた表情の後、にやりと笑った。
夢咲香苗は、僕の弱みを握った。
「良太君、密かな趣味があったんすねぇww」
何がおかしいのか、その紙をひらひらさせている。
その紙に綴られているのは、嘘の塊―僕の小説(オオウソ)―。
しまったと思った。
精神科医の美晴先生の勧めで、治療の一環として始めた物かき。
それは、嘘吐きの僕にとっては、よほど、癖があったのだろう。
誰に言われずともおかなう、趣味になっていた。
けれども、それはしょせん僕の嘘(恥部)だから、誰にもさらすことなく消えるだけのはずだったのに―――。
「ま、そんなことより、早く進路希望調査ひょ――」
「俺も知ってるから・・・・・」
いままで、得意げだった夢咲の顔がきょとんとなった。
「俺もお前の弱み知ってるから」
「・・・・・」
「お前、インターネットの掲示板に、コスプレして写真投稿してただろ?
お前にこそ、そんな趣味があるって知らなかったよ。
目線隠してさ、人に知られなくないんだろ?
だから―――」
「だから―――、良太君は、私と、秘密を共有する間柄っすねww」
えっ―――。
予想外の反応に、僕は当惑した。
夢咲は、僕を睨むでも攻めるでも、怯えるでもなく
――ただ―――
なんで、そんな優しそうに微笑んでるんだ・・・・・。
そこから、僕と彼女の間に、一切の矛盾なく
けれど、誰が見ても奇奇怪怪な人間関係が成立した。
◆ ◆ ◆


