日曜日は、山内若菜さんの展覧会へ行ってきました。
 
いいお天気の丸木美術館

 

 

長崎で被ばくした少女

親から「うちは誰も死んどらんけん、人に言うたらだめよ」と言われたのだそうです。

 

広島、長崎の原爆

原発が爆発した福島がある日本で生きる私たち

いつか誰かに伝わる 人を信じている眼をもった少女を想像して

いつか体験が人に伝わり、受け止めれくれるー希望をもって

 

「唇はつぼみ 白百合」

 

右 「牧場 放」 ぼくじょう はなつ

左 「刻の川 揺」 ときのかわ ゆれる

(右から二人目が山内若菜さん)

 

若菜さんとは、飯舘村や南相馬へ一緒に行きました。

放射能を浴びて馬が死んでいく、と訴える牧場主・細川さん。

家族である馬を残して避難できない、安楽死なんてさせられない。

被ばくした影響か、歩けなくなり、死んでいく命

そして母馬から、新たに生まれてくる命

 

「牧場 放」は、福島を描いた作品です。

まがまがしい原発事故の被害。

描かれた、馬や牛、やぎなどの「死んだ命」

殺された命、その死を「生命」に転換させようと希望のエネルギーを注ぎ込んだそうです。

 

「刻の川 揺」は、広島を描いた作品です。

無駄な命はない。

「いちばん小さな弱い存在の声を聞き、描き続けたい」

 

死んでいった馬のたてがみも、絵に埋め込まれている

描いてはこすり、洗い流し、その上に描いてを繰り返し、おうとつのある画面

 

 

アヒル!

アヒルのイラストを紙袋に描いてくださいました♪

ありがとうございますー!!

 

もう一つの、展示会へ

古民家ギャラリーかぐや

 

 

原爆が落ちた国で、なぜ原発事故が起こったのか。

問いかけ、福島で今なお終わっていない放射能汚染がもたらした現実を描き、さらに福島の美しさも込めて、希望へと昇華させる山内さんの作品は、とても力強いものでした。

 

理不尽を繰り返させないために。

パワーをいただきました。