今年度の決特、最後の質問に立ちました。
3日目は、1日目2日目に積み残したテーマを。
一つ目は、議会改革、政務活動費と議員報酬に関してです。
足立区の議員報酬は、23区の中でも上から3~4番目という、結構高い金額です。
議員が活動するのに必要な経費は、1000万円を超える議員報酬の中に、すでに含まれています。
にもかかわらず、報酬プラス月16万円の政務活動費が会派や個人議員に税金から渡されています。
区民には我慢を強いるのに、議員は特権とされていること、おかしいと思いませんか?
将来的には、政務活動費は、廃止すべきと考えていますが、今回は、透明性を確保していく観点から、領収書のネット公開、政務活動費を事前支給ではなく後払い方式にすることなどを提起しました。
議員報酬に関しては、検討する場を持ってほしいことを要望しましたが、すでに報酬等審議会があり、その場で検討されているとのことでした。
どういった議論がされているのでしょう。
どういった議論がされているのでしょう。
ぜひ、注目していきましょう。
2点目は、待機児解消の観点から、保育士の待遇改善に関してです。
なぜ、需要はあるのに保育所が足立区内に増えないのか。
それは、自治体間競争の中で、足立区は優勢的位置にいないからではないでしょうか。
昨年度の決算では、保育施設整備事業に3700万円の予算がつけられていましたが、公募が不調に終わり、なんと執行率ゼロパーセントでした。
私立保育所等で485人分の定員増をしたとはいえ、今年度当初の待機児は306人と依然高止まりしています。
根本的な方策は、やあり保育士の処遇改善にあると考えます。
公務員保育士を募集したら、多くの応募がきます。ところが、私立保育所等の非正規職にはなかなか人が集まらない。
これは当たり前でしょう。
安定して働き続けられる環境を、誰もが求めますから。
写真で、手に持っているのは船橋市の保育士呼びかけパンフと、足立区の保育士優遇施策のパンフです。
足立では、①保育士奨学金の半分(上限20万円/年)を補助する制度と、②住居借り上げ支援策があります。
船橋市は、①奨学金は全額免除、②住居借り上げもありますし、加えて③給与に3万円余/月の上乗せ施策があります。期末手当補助もあり、計45万円余の給与補助です。
どうでしょう。みなさんがこれから就職を考える保育士さんだとしたら、どちらの自治体で働こうと思いますかね?
今後の保育事業者の獲得の見通しはついているとの、答弁でしたので、待機児ゼロに向けて、本気の取り組みを期待していきたいところです。
最後に、奨学金についても質問しました。
これから卒業する学生に対する施策から広げて、今返済に困っている若者世代への施策も作るべきと考えます。
例えば、兵庫県では、奨学金返済をしている若者を雇っている企業に対し、返済助成の制度をつくり、企業に対し補助する形で、若者の雇用をも包含する制度を作っています。
沖縄県でも、県外大学に進学する若者への助成制度など、給付型奨学金は広がりを見せています。
今、返済に苦しむ若者を救う施策を、期待したいと思います。
今回は早く質問が終わるかな、と思い、また「つけたし」を用意していましたが、想定より時間がたりなくて、奨学金に関しても、ちょっと駆け足になってしまいました。
やるはずだった「つけたし」は、また今後、機会をとらまえてお話ししたいと思います。
執行機関のみなさん、ありがとうございました。