22日に会の月例会と兼ねたつどいをもちました。
委託問題については3月の一般質問でも取り上げましたが、足立区の進める自治体業務の民間委託について色々な角度から考え、意見を交流する場です。

足立区職労から書記長の深沢さんたちもご参加くださり、歴史的な経過を報告いただきました。
また、共産党のはたの議員や足立区の方もご来場いただきました。
支援いただいているみなさんや自治体職員の方々も多くご参加くださりありがとうございました。
{39646594-04E4-4270-8212-FB110B94D993}

基調報告では、1960年台後半からの政府による革新自治体つぶしの歴史からお話いただきました。
行革の名のもとに進められる民間委託がもたらすのは、自治体の公的責任放棄であり、地域に暮らす市民の人権問題であることが指摘されました。

続いて、職員の立場から、足立区がなぜ民間委託のトップランナーであるのか、経緯などをお話いただきました。
足立区当局の方の話の中でも、財政メリットは生じないことがはっきり語られていることが明らかにされました。

{93893740-D6A3-4C61-821D-CF74E2EFE79E}

私からは、足立区の委託状況の簡単な説明と、なぜ区業務を民間に委託することがよくないと考えるかをお話させていただきました。
ひとつは、各国新自由主義政府が「小さな政府をめざす」といっている言葉通り、公共労働を民間に委託していくことは、グローバル企業・大資本への市場の提供にほかならない点です。
大きな枠組でみると、資本が得る利益が拡大され、労働者のパイが減少します。
ふたつめは、労働の解体が進むからです。
解雇されない公的労働者が働いていた職場が、まるごと非正規雇用に置き換えられてしまいます。
契約社員とは、期限の定めのある雇用であり、未来に不安を抱えて働かざるを得ません。

足立区で「できたこと」が全国の自治体へ輸出されていくと、全国各地で公的労働の破壊が進められてしまうと危惧します。

後半は、質疑応答と参加者からの意見もいただきました。
保育士としてはたらく方から、子どもの命に関わる現場で本当に大変なことがおこっていること、保育民営化が進むととんでもないこといなってしまうと、現場の声をお話いただきました。


今回は、このテーマで初めてのつどいでしいたが、いろんな角度から意見や現場の状況を交流でき、楽しいつどいとなりました。

このテーマは継続して、みんなで考えていきたいと思っています。
ぜひ区民のみなさんからのご意見や、実際に区役所を利用しての声もお寄せください。