ブログアップの順番が前後しますが、22日に福島県から放射性ごみ問題を考える会の北村孝至さんをお招きし、講演会をおこないました。
基本的な放射性物質のことからお話されました。
事故前は100ベクレル/キログラムという数値は、それを超えれば放射性ごみとして厳重に隔離し、かんりしなければならないという値でした。それが今では、食べていいものの値にされてしまっています。
事故後、非常にゆるい基準にされてしまい、8000ベクレルを超えるものは国が管理し処理する、それ以下のものは、都道府県が責任を持って処理しなければならなくなってしまった。
原発事故において、東電の責任は重いです。
福島県で、津波におそわれ、原発事故がなければ救出された命がたくさんありました。
しかし、事故をおこした東電の責任は無罪放免されてしまっています。
とても簡単にはなくならないほどの大量の、放射性ごみ。
世界では「燃やさない」が常識ですが、日本政府は「燃やす」としています。
セシウムは燃やしてもなくなりません。逆に灰の中に濃縮されて残ります。
これが灰に乗って周りに飛び散り、2次被ばくをおこしているのです。
三菱重工や鹿島など大手ゼネコンが数百億円にものぼる焼却場建設を受注し、建設ラッシュとなっています。
復興予算にむらがるのは大企業です。
除染ビジネスなど儲けを上げるのは大資本であり、本当の福島県民の復興とは程とおい実態が紹介されました。
被ばくは危険だ。
お話しを聞くたびに実感を強めます。
福島の今に、みなさん、目を向けましょう。
被ばくを今なお強要する政府をはじめとするものたちに、怒りを強くした講演・学習会でした。
(土屋)