初詣廻りを終えて、畝傍御陵前から近鉄橿原線の京都行き急行に乗り一息ついた頃合いに、乗り合わせた車両の乗客のスマホが一斉に警報音を告げ緊張が走った。

”緊急地震速報”

震源は?どれ位揺れるのか?とかは判らない。が、私は咄嗟にスマホのカメラを起動させ動画をライブ配信し始めた。

・電車そもそもの揺れか地震の揺れかは判別出来ず。

・駅到着時点で架線や電線が揺れていた。

・出入り口から見える向かいのビルに屋外に避難したと思われる複数人の人を確認出来た。

運転状況に変化が見られなかったので、発車時点で配信終了。

 思えば数年前、大阪北部地震の際、私は富雄駅で電車を待っていた。緊急地震速報の後、ホームの屋根を支える柱が激しく揺れ、長年堆積したのであろう埃がぱーっと拡がった。

この時の記憶は鮮明に残っているが、それを記録しようとする思い付きは無かった。そこで、緊急地震速報時にスマホで動画を撮影する習慣付を行った。今回の咄嗟の撮影開始は、その習慣付が活きたと言える。また、初詣ライブ設定のままだったので、ライブ配信として実施出来た。

 大きかった地震の割に普通に運行するのだと思っていたところ、田原本駅を発車して暫く注意運転を行いますのと社内アナウンスと共に徐行運転に切替る。(理由としては平端駅付近の震度計が震度4を記録したためとの事であった。)すぐさま動画を撮影すれば良かったのだけれど、機転が利かず途中からとなった。

更に自身が先頭車両に乗っている事で前面風景の方が良いと気付くのに更に時間を要した。そして、なぜそうなったかは不明だけど移動したところで配信が終了していた。

配信が停止しているのに気が付いたのが、通常運転に戻った後だった。注意運転の影響でダイヤが乱れた様子が、車内アナウンスで判る程度。