【島の生活(子育て)】平尾さん赴任体験談(1/3) | 物語が始まる島 平郡島

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山口県南東部にある、県最大の有人離島、平郡島(へいぐんとう)。
島おこし協力隊が、島の採れたて新鮮な情報をお届けします♪


「島で一番楽しいのは、水泳の授業を、海でやること。魚が見えるよ。」

小学3年生の陽向子ちゃんは、島に来て1年半。
警察官の父親の転勤で、平郡島にやってきました。


「学校の水槽には、漁師さんがウニや魚を持ってきてくれる。」
陽向子ちゃんも海遊びをしながら、
素手でウニやかなこぎを捕まえるそう。


かなこぎは刺される危険がありますが、
持ち方は漁師さんに教わったのでバッチリです。


「大人しい性格だったけど、島に来て変わったと思う。小学生が4人しかおらんけぇ、嫌でも人前で発表する機会があるし、度胸がついたのかな。」
と、母親の洋子さん。

「島に来てから、子ども達はずっと外遊び。
お互いの家が近くて子どもだけで行き来できるし、塾や習い事がない分、
学校から帰宅後はすごい集中力で宿題を終わらせ、再び遊びにでかけていく毎日。


塾もないけぇ長時間遊べる。
学年を超えてみんなで遊べるのも、小規模学校のいいところ。
毎日飽きずに外で遊べるのは、海や山など自然に囲まれているので、
冒険心や想像力がくすぐられているのかな。


子ども達は島中の山や海で、海賊ごっこ、おにごっこ、蛇さがし、磯遊びなど
で遊んでいます。

よく動き、よく寝る時間が増えた陽向子ちゃん。
島に来てから、スポーツテストの総合判定がB(良)からA(優)に
なったそうです。

島に来て、生き物に触れる機会も増えました。

「陽向子は生き物に触れるのが苦手で、
動物園のふれあいコーナーにも行かんかったくらい。

でも島で、蛇の安全な持ち方を教えてもらって、蛇を触って…。それからは自信がついたのか、いろいろ触るようになった。」

憧れの人は、畑正憲!ムツゴロウさん!!

島でもらったもの、見つけたものは全部、図鑑に付箋を貼っています。



陽向子ちゃんのお気に入りは、ナベカ(魚)とタカラガイ(貝)!




外遊びで、ヘトヘトになり帰宅するため、ご飯もよく食べバタンキューで寝るので、「早寝、早起き」です。

すくすく成長中で、小学三年生で身長140㎝をこえるほど。
テレビを見たり、ゲームをしたりする時間はなく、健康そのものです。

島に引っ越して、発熱どころか、風邪さえ引いていません。


気の合う友達やネコなど、かわいい生き物たちに囲まれ、
笑顔で元気な日々を送っています。「家のままで学校に行けるから、楽」
と陽向子ちゃんは言うそうです。

島の子ども達は、今日も元気に外で遊んでいます。

 
 
★赴任者:平尾晋太郎さん(35)、洋子さん(36)、陽向子ちゃん(8)、ひよりちゃん(4)
2015年4月から、平郡東駐在所に家族で赴任。
※現在、小学生は6人となっている。