五月初日、当地はしとしと降る雨でやや寒いです
皆さま、ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか
先日、あべのハルカス美術館にて4月27日から始まった『徳川美術館展 尾張徳川家の至宝 』に行ってまいりました
(徳川美術館展については、下段のとおり)
この日、帰りの電車の中
天王寺の次の駅で乗ってきた三十代くらいの女性のバッグの持ち手にぶら下げられている赤地に白十字と白ハートの図柄カードが目に留まりました
私の真正面に立っているせいで、どうしても視線がひきつけられてしまいます
(単なる飾りではないと思うけれど、何かなあ)
両隣に座っている人に小声で聞こうかなと思いましたが
左隣の若い女性も右隣のサラリーマン風の青年も手にしたスマホから目を離さず、聞ける雰囲気ではありません(◎_◎;)
体が悪いのなら席を譲ってあげるべきだと思ったのですが、近頃の私は足が弱ってすぐに転倒しかけたりする有り様ですから若い頃みたいに譲るに譲れず
そうこうするうちに「次は難波、難波」とアナウンスが響いたので早い目に立ち上がって彼女に座るよう促しつつ
「バッグにつけてあるカードが先ほどか気になっていたのですが、どこかお悪いのですか」
と尋ねました
「私、健康そうに見えるのですがパニック障害で人混みの中にいるとパニック発作を起こすことがあるので
外に行くときはこのマークのついたカードをバッグに付けているんです」
その答えに、これが話に聞いていたヘルプマークなのだとわかりました
ヘルプマークというのは
「援助や配慮を必要としているものの外見からは判断できない方々が、
援助が必要だと周囲の方に意思表示できるマーク」のことです
実際に見たのは初めてでした
「そのマークがさっきから気になって
席を譲ったらいいかなあと思ったんですが、私も70になって足が弱っていて、ごめんなさいね」
私が謝ると、
「お気遣い、有難うございます」
と軽く頭を下げてくださって
電車が難波に到着したので「お元気でね」と言い残して背中を向けたのですが
お元気でねと言った瞬間、彼女の瞳が一瞬潤んだように感じて
外見からわからない障害を持つ人は周囲の理解を得られにくいぶん、しんどいだろうなあ――と痛感した次第です
もし皆さまも目にしたときは そっと気配りして差し上げてくださいね<(_ _)>
徳川美術館展は 6月23日まで
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