平庵の秘教レポート④五十肩改善へのエソテリック・ヒーリング活用の試み | 平庵 の ひとふたみ

平庵 の ひとふたみ

歓喜と感謝で日々進化中。混沌の中から今日の成長を発見したい。

HEAVENESEとのコラボ(共作)
https://www.youtube.com/watch?v=rkxnF3AE5Gw
https://www.youtube.com/watch?v=LNqxJcJFwZE

伊勢神宮崇敬会正会員 
大山祇神社講社員

平庵の秘教レポート④五十肩改善へのエソテリック・ヒーリング活用の試み

 

 

(1)はじめに

 

肩関節周囲炎(通称:五十肩)は、肩関節が痛み、関節の動きが悪くなる病気です。肩関節の運動制限のために、後ろへの制限があると帯が結わけない、上への宣言があると万歳の動作ができないといった症状が出ます。

日常よく遭遇する病態で、五十代以降が好発年齢のため五十肩と呼ばれます。不思議なことに、自然経過でも約一年で改善すると言われています。

 

(2)佐藤カイロプラクティック整骨院の施術

 

私の知人であり、私も整体を受けている 相模原市中央区上溝の佐藤カイロプラクティック整骨院の佐藤清治先生は、PNF整体と気導術を併用して肩関節周囲炎の施術をしています。

PNFとはProprioceptive Neuromuscular Facilitationの略で、日本語では「固有受容性神経促進法」と約され、感覚受容器を意識的に刺激することによって、神経、筋の働きを高め、身体機能を向上させる運動法です。(『家庭でできるPNF整体』 及川雅登著、山根 悟監修。ベースボールマガジン社)

佐藤先生は、気導術(鈴木眞之会長)も習得されていて、PNF整体の技術に気導術の要素を加えて施術しているということを、私は約三年ほど前に教えてもらいました。

『家庭でできるPNF整体』によると、PNF整体は肩凝り、筋緊張からの解放が期待できる施術であり、その原理は、拮抗筋のバランスを取り戻すことにあります。

たとえば、”腕を曲げる運動”と”腕を伸ばす運動”では、筋肉の働きは逆の役割の担っています。腕を曲げるときには上腕二頭筋(力こぶの筋肉)が収縮し、上腕三頭筋(上腕の裏側の筋肉)は弛緩します。反対に、腕を伸ばすときには、上腕三頭筋が収縮し、上腕二頭筋が弛緩します。このように、運動において逆の働きをする筋肉を拮抗筋と呼びます。肩凝りや五十肩は、この拮抗筋のバランスが崩れのために生じ、PNF整体は拮抗筋を司る神経をリラックスをさせることにより、症状の回復に導くものです。

 

(3)五十肩への施術

 

実際の五十肩への施術では、腕が上に上がらない場合には、椅子に座った状態で、患者さんは上がるところまで腕を上げます。その状態で術者は片腕で、患者さんの腕を下から支えます。もう片方の腕は患者さんの肩に置きます。この状態で、患者さんは自分の腕を下方に下げようとします。術者が腕を支えていますので、患者さんの腕は下がりませんが、下方への筋緊張が起こります。痛くない程度の強さで、10秒ほど下に力を入れ続けてから力を抜きます。これがPNF整体による五十肩へ施術です。

この時に、佐藤清治先生は両手から氣を入れるという気導術を合わせて行うことを教えてくれました。当院では、現在、PNF整体に秘教的なエネルギー療法を組み合わせて対応しています。

 

 

(4)かかりつけ医の役割

 

開業をした時に「開業医は、かかりつけ医なのだから、とりあえず何でも診療すべきだ」ということを知人から指摘されました。何でも診療するコツは、診療の最後に「何かありますか?」と聞き直すことという極意であることも伝授してもらいました。

「何かありますか?」と聞いておきながら、「わかりません」「できません」と返答することもありますが、少しずつ答えられることが増えてきました。それが、この五十肩の治療です。

佐藤清治先生の五十肩の治療は、PNF整体プラス気導術による施術ですが、私には気導術を習得した訳ではありませんが、気功など「氣」や「エネルギー」の知識と経験があります。

 

私は心身統一合氣道の藤平光一先生の著書から、独学で氣圧術の存在を知っていました。当初、PNF整体プラス氣圧術で対応してきました。

藤平先生は、中村天風先生の天風会のに属していました。しかし、藤平先生と天風先生の「氣」には表現の違いがあります。

 

中村天風先生 「神経反射作用の調節法」(『真人生の探求』より)

1 肛門を締め上げる

2 下腹部の力を充実する

3 肩の力を脱いておろす

 

藤平光一先生 「心身統一の四大原則」  (『氣の呼吸法』より)
1 臍下の一点に心をしずめ統一する 
2 全身の力を完全に完全に抜く 
3 体の総ての重みを、その最下部におく 
4 氣を出す 

 

藤平先生は、天風先生のような完成された方は別としてという注釈をしながら、一般人には「肛門を締め上げる」と「下腹部の力を充実する」ことを同時に行うと力んでしまう欠点を指摘しています。

秘教でも下丹田を強く意識すると魂とつながりにくくなると言います。秘教では、無理な背伸びは自分の体調を悪くする危険がありますことも教えていますが、魂とつながりにくければ効率的にエネルギーを流すことはできません。

 

(5)「氣」と「エネルギー」

 

「氣」や「エネルギー」についてを扱うヒーリングについて、「オーラ療法基礎講座」のDVDで、小菅太玄先生は「世界中に手当療法があり、気功もオーラ療法も、みんな一緒です」と喝破されました。この意見の賛否は保留として、小菅先生は、「(ヒーラーの)体を通して神のエネルギーを(クライアントに)送ることが手当のイメージである」とも指摘されています。こちらについては、議論の余地はなく、ヒーラーは仲介者として、自分以外(神、魂、天地)のエネルギーをクライアントに流すという点では共通しています。自分のエネルギーをだけ使ってしまっては、ヒーラーがすぐに虚脱してしまいます。

この点については、気功を診療に取り入れている矢山利彦先生も指摘されている点です。

矢山式小周天気功を取り入れた診療では先生自身が「くたびれる」が、大周天気功なら大丈夫ということです。(『気の人間学』より)

 

五十肩へのPNF整体への術者の手から、佐藤清治先生は気導術のエネルギーを流していました。私は、当初、藤平先生の氣圧術の方法と、小菅太玄先生のオーラ治療強化療法による、エネルギーを使っていました。

つまり、「臍下の一点」を意識しながら、「宇宙からのエネルギーが頭のてっぺんから肩に燦々とと降り注いでいる。そのエネルギーが手から相手のところに行く。自分のエネルギーは使わない。」(小菅太玄先生)というイメージです。

この時の五十肩の症状の変化ですが、一回の施術で改善することもありましたが、効果はまばらだった感じがします。

 

(6)「磁力ヒーリング」

 

神尾学先生の「エソテリック・ヒーリング年間講座」の11回に「磁力ヒーリング」と「放射ヒーリング」を教えてもらいました。

 

 

 

 

磁力ヒーリングについて、『秘教治療』では・・・

 

第八章 法則と規定の列挙と応用

 

規定5

 治療家は自らの魂、ハート、脳、手をつなぐように努めなければならない。そうすることで、活力的な治療フォースを患者に注ぐことができる。これは磁力的な働きである。これは、治療家の知識に応じて、病気を癒すこともあれば、いわゆる邪悪な状態を悪化させることもある。(『秘教治療』(下)P.305)

 

 ここでは実際に三つのタイプの治療家がいることに注目すべきである。

 1 純粋に磁力を通して働きかけ、治療をもたらす惑星のエーテル体の活生 命を向ける治療家。その際、プラーナが患者の活力体へと流入することを可能にする経路として自らの個人的なエーテル体を用いる。(同 P.307)

 

治療家は自らの魂、ハート、脳、手をつなぐように努めなければならない。そうすることで、活力的な治療のフォースを患者に注ぐことができる。

 

 これは真の霊的治療家が使う最も低いタイプのテクニックである。そのため、濃密な肉体の二つの様相ーー脳と手ーーが含まれている。したがって、治療家はエネルギーの一つの三角形と二つの線を通して働きかける、この状態を次のような図で描写することができる。(図は省略)

 治療が行われ、エネルギーが手から再び脳へと引き戻され、そこから意思の行使によって魂へと戻されたときに、この三角形は完成する。治療家が(整列を実践することを通して)自らの魂とつながったとき、彼は魂のエネルギーを自分のハート・センターへとくだらせ、そこからそれを脳へと移し、そこに明確に集中させる。そして、分配するセンターとしてアジュナ・センターを使いながら、方向づけられたエネルギーを病巣が見られる患者の肉体の部分にもたらす媒介として手を用いる。治療家は病んだ部位を支配する近くにある患者センターにそのエネルギーを流し、そこからエネルギーは肉体の周囲に広がり、異常のあるセンターと病んだ部位の範囲の両方に浸透する。

治療家の手の使い方には二通りある。彼が用いる二つの方法はーー

 1 手を当てる方法。この方法は病んでいる部位が厳密に特定できるときに用いられる。両手をその部位を支配する脊柱上もしくは頭部にあるセンターに当てるーー右手は脊柱上のセンターに当て、左手はその特別な部位のすぐ前の部分、そして腹部、胸、頭など患者が苦痛を訴える部分に当てる。治療家が魂とハートと脳の三角形を意識においてはっきりと思い描くことができる限り、手をその位置に保つようにする。

 2 手を動かす方法。障害を確認し、脊柱上もしくは頭部にある必要なセンターを特定したならば、治療家は苦痛のある部位を支配する患者の肉体センターに(手を動かすことによって)エネルギーを循環させ、次にその部位を通過させて自分自身のほうへと外側に向ける。まず最初に右手を使い、しばらくの間、病んでいる器官や部位の上に保ち、その手をゆっくりと自分のほうに退ける。それに続いてすぐに左手でも同じように行う。手を能動的に使っていることが分かるであろう。治療家の肉体もしくは諸体のどの部分や様相も決して受動的にしてはならない。右手は能動的で左手は受動的であるという作り話は捨て去らなければならない。もし一方の手が受動的であったならば、苦痛のある部分から病んだ原子を引き出すことに成功したとき、それを自分自身に吸収してしまうことは免れない。これらの原子は、苦痛の座の最も近くにある患者の肉体のセンターを介して治療家の手の動きに反応するのではなく、病気に反応した部位を通して引き出される。

 

 最初の方法の場合、動かさずにじっとさせたまま手を通して、エネルギーの流れが両手の間で病んでいる部位の中を行ったり来たりする。脊柱のセンターが終始使われ、成功したときには、起こされた活動が異常を引き起こしたフォースを焼き尽くし吸収するが、それが治療家の肉体に入ることはない。第二の方法の場合、規則正しいリズムで片手ずつ用い、手を通して流れるエネルギーの活動によってフォースは引き出される。それらのフォースは手を通過するが、治療家のエネルギーが両手に集中しているため、そこを焦点化することはない。(同 P.311~314)

 

と記載されています。

 

「磁力ヒーリング」は、クライアントの病変に関連するチャクラ(エネルギー・センター)へのエネルギー療法です。そのエネルギーの動きは、「ヒーラーの魂→ハート→脳・・・脳から両手を介してクライアントのチャクラへ。さらに、両手から脳→魂に戻る(魂・ハート・脳の三角形)」となります。

 

(7)磁力ヒーリングの応用

 

佐藤清治先生は、五十肩にPNF整体と気導術を合わせて行うことを教えてくれました。

その後、私も試行錯誤を重ねてきました。磁力ヒーリングを学んでから、エネルギーの元として自分の魂ーーー上記のような「魂・ハート・脳の三角形」ーーを意識するようになりました。正確な統計は取っていませんが改善が良くなっています。

佐藤先生も「一回で満足がいく治療ができることは困難の場合があるので、事前に説明しています」と言っていらっしゃいます。この辺が、プロの整体と私との違いです。

私の場合には「他に何かありませんか?」で始まるヒーリングですので、クライアントとなる患者さんも、ヒーラー側の私も、はっきり言って大きな効果を期待していません。そういった関係性が良いのかも知れません。