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本文より
「私は森喜朗氏を政治家としてまったく評価しないが、今回の追放劇はあまりにも理不尽だった。元の発言は「女性枠」に対する皮肉で、女性蔑視でも差別でもなく、彼の進退にかかわるような話ではなかった。」
「森氏についての論評で印象的なのは、彼の身近にいた人ほど評価が高いことだ。首相としての実績はゼロだったが、自民党内のまとめ役としては、派閥を超えて人望があったらしい。親分肌で義理人情に厚く、オリンピック組織委員会の会長も無報酬で引き受け、癌の手術後、透析を受けながらやっていた。よくも悪くも、昔ながらの自民党の政治家なのだと思う。」
(中略)
「派閥が家だとすると、派閥はその集まった村である。自民党の議員は、昔は派閥のことをムラといっていた。自民党は村の連合体で、森氏はそれをまとめる「家長」だった。それを海外メディアは「古い日本」の代表として嘲笑したが、こういう構造は日本だけのものではない。腐敗したIOCなどは、村の最たるものだ。」
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