台中退役軍人総合病院の研究で、COVID-19ワクチン接種と特定の腎臓疾患との関連が明らかに | 平庵のひとふたみ 其の参

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神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることがなく、永遠のいのちを持つためである。ヨハネの福音書3章16節
万葉集を読んでいると旧約聖書を思い出す。『万葉集の詩性』中西進氏

 

 

本文より

台中退役軍人総合病院の研究で、COVID-19ワクチン接種と特定の腎臓疾患との関連が明らかに

台湾の研究チームの調査。

「本研究では、ワクチン関連糸球体疾患(CVAGD)症例(286人中14人)の28.6%が初回接種後に、大多数(71.4%)が複数回接種後に発症した」

 

 

 

元論文

 

元論文の機械翻訳(抜粋)

COVID-19ワクチン接種後のde novo生検で証明された糸球体疾患

要旨

背景 コロナウイルス疾患2019(COVID-19)ワクチン関連糸球体病(CVAGD)については、まだコンセンサスが得られていない。多数のワクチン接種が行われ、国や地域によって糸球体障害にばらつきが見られることから、CVAGDは依然として重要な懸念事項である。研究の目的 生検データを用いて、台湾人コホートにおけるCVAGDの所見を明らかにすることを目的とした。さらに、CVAGDの病像を明らかにすることに努めた。

方法 2021年6月から2022年10月までに台中退役軍人総合病院で腎生検を受けた患者のデータを収集した。2名の独立した腎臓専門医が綿密にカルテを確認し、ワクチン接種と無関係な症例を除外した。

結果 当初、当院で腎生検を受けた患者は286人であった。最終的に、CVAGDが強く疑われた14人の患者を同定した。14人全員に蛋白尿と血尿がみられた。尿蛋白/クレアチニン比は上昇していた(中央値2012.1mg/g;四分位範囲(IQR)25%-IQR75%): 941.85-3884.1mg/g)、血清クレアチニン値の中央値は1.71mg/dL(0.79-5.35)であった。CVAGD症例の大部分は免疫グロブリンA(IgA)腎症(n=5、35.7%)と診断され、次いで抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連急速進行性糸球体腎炎(RPGN)(n=4、28.6%)と診断された。微小変化病は3例のみで、巣状分節性糸球体硬化症1例、膜性糸球体腎炎1例、ループス腎炎1例であった。COVID-19ワクチン接種の原因は、Oxford-AstraZeneca(ChAdOx1-S)が35.7%(n=5)、Modernaが42.9%(n=6)、BNT162b2が21.4%(n=3)であった。ほとんどの患者で腎機能の改善がみられた。回復しなかったのはP-ANCA RPGNの2例とIgA腎症の1例だけであった。IgA腎症例の80%は良好な転帰を示したが、P-ANCA RPGN患者では完全回復を達成した症例はなかった。

結論 IgA腎症およびANCA関連RPGNが最も一般的なCVAGDであり、すべてのタイプのCOVID-19ワクチンがCVAGDのリスクをもたらした。しかし、因果関係を確認するためにはさらなる研究が必要である。

キーワード COVID-19ワクチン関連糸球体疾患(CVAGD)糸球体疾患(GD)腎生検COVID-19ワクチンde novo再発

 

 

 

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