査読論文:納豆の栄養的健康の観点 批判的レビュー 2022 1. 抗がん作用: 納豆に含まれる | 平庵のひとふたみ 其の参

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本文より

査読論文:納豆の栄養的健康の観点  批判的レビュー 2022 

1. 抗がん作用:

納豆に含まれるイソフラボンが特に大腸がんリスクの低下と関連している。また、味噌汁(発酵大豆)の摂取が胃がんリスクの低下と関連しているという疫学研究結果がある。

2. 抗菌作用:

納豆菌(Bacillus subtilis)は大腸菌O157の成長を抑制し、ラットの盲腸内でE.coliの成長を阻害しながら、乳酸菌などの有益菌の成長を促進する。また、ヘリコバクター・ピロリ菌に対する抗菌作用も確認されている。

3. 免疫系への影響:

乳牛の子牛に納豆菌を与えた研究では、血清IgG(免疫グロブリンG)レベルの上昇が観察された。これは免疫機能の向上を示唆している。

4. 抗炎症作用と高コレステロール抑制効果:

納豆に含まれるルナシンという ペプチドには抗酸化作用と抗炎症作用があり、炎症性サイトカインの放出を抑制する。また、大豆イソフラボンは脂肪生成を減少させ、脂肪分解を促進する効果がある。

5. 消化管機能の促進:

納豆菌は消化酵素を生成し、動物の消化システムを改善する可能性がある。特に家禽類の飼料における利用が研究されている。

6. 抗糖尿病作用:

発酵大豆製品の摂取は、インスリン感受性の向上、インスリンシグナリングの改善、膵臓機能の向上につながる可能性がある。

7. 抗アレルギー作用:

納豆はアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を軽減する効果が示唆されている。

8. 抗酸化作用:

納豆の水溶性成分に抗酸化活性が確認されており、LDL(低密度リポタンパク質)の酸化を抑制する効果がある。

9. 血圧降下作用:

納豆由来の酵素(バチロペプチダーゼF)には、抗血栓作用、線維素溶解作用、降圧作用があることが報告されている。

10. アポトーシスの制御:

納豆抽出物は、正常な皮膚細胞にはほとんど影響を与えずに、メラノーマ(皮膚がん)細胞に対して用量依存的な抗腫瘍効果を示した。

11. プロバイオティクスとしての可能性:

納豆菌は消化管内で生存・増殖し、腸内環境を改善する可能性がある。特に下痢の予防や治療、腸内恒常性の維持に効果があるとされている。

結論

納豆に関して実施された様々な研究の結果から、納豆には高いプロバイオティクスの可能性があることが示唆されている。

文献には、枯草菌納豆がヒトの食品に使用されるプロバイオティクスを生産する可能性が高いという強力な証拠があり、納豆の摂取は、特定の病気の発症率の低下や死亡リスクの低下といった健康上の利点に関連している。

 

 

元論文(紹介のみ)

 

 

 

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