慶大など、高齢心房細動患者のフレイル重症度別の進行と予後実態を明らかに | 平庵のひとふたみ 其の参

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神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることがなく、永遠のいのちを持つためである。ヨハネの福音書3章16節
万葉集を読んでいると旧約聖書を思い出す。『万葉集の詩性』中西進氏

 

 

本文より抜粋

【プレスリリース】発表日:2024年07月04日

高齢心房細動患者のフレイル重症度別の進行と予後実態

-心血管疾患イベントを超えた広範なリスク評価の重要性が明らかに-

慶應義塾大学 内科学教室(循環器)の香坂 俊 准教授と東京大学 医療品質評価学講座の中丸 遼 特任研究員らは、静岡社会健康医学大学院大学との共同研究で、静岡県国民健康保険診療データベース(SKDB・(注1))を用いた大規模解析の結果を発表しました。

心房細動(注2)という比較的頻繁にみられる不整脈患者に注目し、そうした患者におけるフレイル指標(注3)が経年的に進行し、その後死亡される方の大半で、前年のフレイル指標の大幅なステップアップがみられていたことを明らかにしました。一方で、心房細動患者で広く懸念されている塞栓症や出血合併症を経て死亡に至る症例は、この高齢者を主体とするデータベースでは限定的でした。

こうした知見を通じ、本研究グループは大規模診療データをより有機的に活用し、その後に起こり得る事象を個別予測しながら、不整脈疾患に関する意思決定を行っていく必要があると考えています。本成果は、2024年6月19日に国際学術雑誌のCirculation : Cardiovascular Quality and Outcomes電子版に掲載されました。

1.研究の背景と概要

高齢化社会に伴い不整脈疾患、特に心房細動、は増加の一途を辿り、80歳以上では10人に一人が罹患することが報告されています。心房細動は、直接命に関わる病気ではありませんが、血液の流れが滞ることで血栓が出来やすくなり、脳梗塞など塞栓症のリスクとなり、そのため抗凝固薬(注4)を中心とした塞栓症予防を講じる必要があります。

一方で、高齢者におけるフレイルも社会的な問題となっています。しかしながら、高齢心房細動患者におけるフレイルの進行や臨床予後の詳細に関して十分に明らかにされていませんでした。そこで、本研究グループは、静岡社会健康医学大学院大学、東京大学大学院医療品質評価学との共同研究によって、SKDBにおいて抗凝固薬が開始された65歳以上の高齢心房細動患者における、電子化フレイル・インデックス(electronic frailty index [eFI]・(注5))を用いて定義されたフレイルの経年的推移、臨床イベント(死亡・塞栓症・大出血)に関して解析を行いました。

※以下は添付リリースを参照

 

https://release.nikkei.co.jp/attach/674335/01_202407041522.pdf

 

・・・ワクチンとの関係は議論されていないようです!

 

 

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