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どうやら、麻疹・流行性耳下腺炎・風疹(MMR)ワクチンの免疫学的機序もよく分かっていないようです。麻疹についても、細胞性免疫や自然免疫を十分に理解する必要があります。
①
「MMRワクチン2回目接種から5~8年後に抗体濃度が低下しているにもかかわらず、参加者は麻疹D8遺伝子型に対する中和能を示した。さらに、登録された小児のほとんどが麻疹ウイルス刺激に対する細胞性免疫応答を示した。」
②
「MMRワクチンは小児の全死因死亡率を予防するが、その効果をもたらす免疫学的機序はよく分かっていない。MMRが自然免疫細胞の長期的な機能変化を誘導できるかどうか、すなわち訓練された免疫と呼ばれるプロセスが、少なくとも部分的にこの異種防御をもたらす可能性があるかどうかをシングルセルRNAシークエンシングを用いて系統的に調べたところ、MMRはCD14陽性単球とNK細胞にトランスクリプトーム変化を引き起こすことを見出したが、γδT細胞で最も顕著であった。単球の機能はMMRワクチン接種によって変化しなかったが、一方で、γδT細胞の機能は著しく増強され、TNFとIFNγの産生が増加し、細胞代謝経路の上方制御が認められた。」
③
日本ではMMRワクチン禍(流行性耳下腺炎ワクチンによる無菌性髄膜炎)により承認が取り消され、現在は麻疹・風疹混合(MR)あるいは単抗原ワクチン。世界ではグラクソ・スミスクラインのMMRワクチンPriorix®が有名。
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