「木曜日の男」 G.K.チェスタトン著 | 50代からの読書

50代からの読書

子どもの頃から本が好き。若い頃はおもしろいと思えなかった本も今なら感動することもあり、読書を通して自分の変化を感じます。読書の記録を通して、50代の心の一端を残してみます。

 

気品あるドタバタ

 

 

無政府主義者の拠点に仲間のふりをして潜入する警察官。何とか話を合わせながら情報を得ようとしますが、予想外の事態ばかり次々に発生します。

 

派手な見せ物的な場面がたくさん、おもしろい比喩も山盛り、場面もどんどん転換していく、などなど飽きることなく読んでいけます。

が、結局警察官は目的を達したのか? 追いかけていた敵のキーマンは何だったのか? と読み終わってもハテナマークがたくさん残りました。

 

チェスタトンという著者の名前は「ブラウン神父」というタイトルと組でよく見かけます。

本書がハテナだらけに終わったとはいえ、惹かれる部分も多く、「ブラウン神父」も読んでみたくなりました。

 

 

 

 

G.K.チェスタトン

1874-1936年、イギリス