気品あるドタバタ
無政府主義者の拠点に仲間のふりをして潜入する警察官。何とか話を合わせながら情報を得ようとしますが、予想外の事態ばかり次々に発生します。
派手な見せ物的な場面がたくさん、おもしろい比喩も山盛り、場面もどんどん転換していく、などなど飽きることなく読んでいけます。
が、結局警察官は目的を達したのか? 追いかけていた敵のキーマンは何だったのか? と読み終わってもハテナマークがたくさん残りました。
チェスタトンという著者の名前は「ブラウン神父」というタイトルと組でよく見かけます。
本書がハテナだらけに終わったとはいえ、惹かれる部分も多く、「ブラウン神父」も読んでみたくなりました。
G.K.チェスタトン
1874-1936年、イギリス