「桜七」「桜七II(上下)」 小野寺秀樹著 | 50代からの読書

50代からの読書

子どもの頃から本が好き。若い頃はおもしろいと思えなかった本も今なら感動することもあり、読書を通して自分の変化を感じます。読書の記録を通して、50代の心の一端を残してみます。

 

人と人工知能の未来

 

 

時間もののSF。

あとがきによれば、作者初の小説。

「桜七」「桜七II(上下)」全部で1つの物語になっている。

 

大部分は、未来を含め、21世紀以降の時間の中で物語が進行している。

行ったり来たりするので、同じ人物が若い時も老人の時もあり、さらにクローンという設定で同じ人物が何人も出てくる。正直なところ、訳がわからなくなりかかることが何度かあった。

戦闘シーンがかなり激しく過激。

 

でも、文章が力強い。主人公の超人的な強さに魅力がある。

ストーリーはごちゃごちゃしているけれども、タイムトラベルと歴史の関わりというテーマには興味が持てる。

先が気になってどんどん読めたし、他の作品もあれば読んでみたいとも思う。

 

1冊目では大地震と富士山噴火が起こった東京から脱出するという大イベントがある。

こんなことは実際には起こらない、といえないところが恐ろしい。強烈に心に残る。

 

 

 

 

 

 

 

 

小野寺秀樹

東京都