「悪玉伝」 朝井まかて著 | 50代からの読書

50代からの読書

子どもの頃から本が好き。若い頃はおもしろいと思えなかった本も今なら感動することもあり、読書を通して自分の変化を感じます。読書の記録を通して、50代の心の一端を残してみます。

 

「悪玉伝」力強く信念を貫く

 

 

江戸時代中期ごろの商人の話。

どんな境遇に陥っても、自分の信念を曲げずに行動する主人公。

苦境を脱するために、自分の持つ経験、知識、人脈を余さず使い、強い者には屈するわけではなく利を計算しながらうまくしたがう。

こう表すと嫌な人っぽいが、厚い人情を持ち大人の良さを感じさせる人物なので、好印象を持てる。

 

当時のやり手の商人としては必要な資質なのかもしれない。

時代背景、社会情勢などに詳しければ、もっと楽しめるかも。

 

 

 

朝井まかて

1959年、大阪府生まれ