「悪玉伝」力強く信念を貫く
江戸時代中期ごろの商人の話。
どんな境遇に陥っても、自分の信念を曲げずに行動する主人公。
苦境を脱するために、自分の持つ経験、知識、人脈を余さず使い、強い者には屈するわけではなく利を計算しながらうまくしたがう。
こう表すと嫌な人っぽいが、厚い人情を持ち大人の良さを感じさせる人物なので、好印象を持てる。
当時のやり手の商人としては必要な資質なのかもしれない。
時代背景、社会情勢などに詳しければ、もっと楽しめるかも。
朝井まかて
1959年、大阪府生まれ